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欧米為替見通し:欧州連合首脳会議は踊る?

注目トピックス 市況・概況

本日12日の欧米市場のドル・円は、欧州連合首脳会議でのギリシャ債務問題の協議を見極めつつ、米国1月の小売売上高に注目する展開となる。

ドル・円のテクニカル分析では、第4調整波動の「三角保ち合い」を上放れたことで、第5上昇波動での目標値125円42銭が点灯している。円買い材料として、ギリシャの債務問題、15日前後の米国債償還・利払いに伴うリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)、ヘッジファンド解約45日前告知ルールでの円・キャリートレードの手仕舞いなどに警戒することになる。

米国の1月の小売売上高は、前月比-0.4%と予想されているが、1-3月期の国内総生産(GDP)の算出に使用される、自動車、ガソリンスタンドの売上、建材を除く小売売上高に注目することになる。

本日から開催される欧州連合首脳会議では、昨日のユーロ圏財務相会合や独仏露宇首脳会談で抜本的な合意に至らなかった、ギリシャ債務問題やウクライナ情勢などが協議される。

しかしながら、欧州連合首脳会議は、200年前のウィーン会議の伝統「会議は踊る、されど進まず」が継承されており、抜本的な解決策を先送りする傾向にあるため、あまり期待できない。

ギリシャ債務問題に関しては、メインシナリオが3-6ヶ月程度の「つなぎ融資」で金融危機を先送りするパターン、リスクシナリオ(1)が、債務交渉が決裂してギリシャがデフォルト(債務不履行)に陥り、ユーロ圏から離脱するパターン、リスクシナリオ(2)が、ロシアによるギリシャ支援、となる。

【今日の欧米市場の予定】

19:00 ユーロ圏・12月鉱工業生産(前月比予想:+0.2%、11月:+0.2%)
19:30 英中銀四半期インフレ報告
22:30 米・1月小売売上高(前月比予想:-0.4%、12月:-0.9%)
22:30 米・前週分新規失業保険申請件数(予想:28.7万件、前回:27.8万件)
24:00 米・12月企業在庫(前月比予想:+0.2%、11月:+0.2%)
03:00 米財務省30年債入札(160億ドル)

欧州連合(EU)首脳会議(13日まで)



<KO>

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