欧米為替見通し:ユーロ圏財務相会合に注目へ
[15/02/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日16日の欧米市場のドル・円は、ニューヨーク市場がプレジデンツデーで閑散取引の中、停戦合意後のウクライナ情勢とユーロ圏財務相会合でのギリシャ債務協議を見極める展開となる。
16日のロンドンフィキシングでは、本邦機関投資家による米国債償還・利払いに伴うリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)、ヘッジファンド勢によるヘッジファンド解約45日前告知ルールでの円・キャリートレードの手仕舞いの円買いが増える可能性があり、一部投資家は警戒しているようだ。
ギリシャ救済プログラムが2月末に期限を迎える中、国際支援団は、緊縮財政措置という条件付での救済プログラムの延長を提案している。しかし、ギリシャ反緊縮政権は、ギリシャ国民に緊縮財政の廃止を公約して政権を獲得したことで、緊縮財政を廃止し、債務交渉が合意するまで「つなぎ融資」により資金枯渇を免れようとしているようだ。
もし、トロイカ(欧州連合・国際通貨基金・欧州中央銀行)が、ギリシャに対して緊縮財政措置の廃止、あるいは緩和を認めた場合、他の債務国も同様の緩和を求める可能性が出てくる。
ユーロ圏財務相会合で債務交渉が決裂した場合、ギリシャがデフォルト(債務不履行)に陥り、ユーロ圏から離脱する可能性が高まることになるが、バルファキス・ギリシャ財務相は、「ギリシャがユーロ圏から離脱すれば、他の国も追随し、ユーロ圏は崩壊する」と脅している。
【今日の欧米市場の予定】
19:00 ユーロ圏・12月貿易収支(予想:+200億ユーロ、11月:+200億ユーロ)
ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)
米国はプレジデンツデーの祝日で株式、債券市場は休場
ブラジル市場はカーニバルのため休場
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