日経平均は小反落、やや質の低下を警戒【クロージング】
[15/02/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
17日の日経平均は小反落となり、17.68円安の17987.09円(出来高概算23億1000万株)で取引を終えた。ギリシャ債務問題を巡る欧州連合とギリシャ政府の協議が物別れに終わったほか、ウクライナ停戦後も続く戦闘が嫌気されるなか、利益確定の流れが先行。為替市場では円が買われやすい地合いとなっていることも手掛けづらくさせており、寄り付き直後には一時17901.26円まで下げ幅を広げる局面をみせた。しかし、大きく売り込む流れにはならず、その後は下げ幅を縮めており、後場半ばには18009.45円と若干ながらプラスに転じている。結局は昨日同様、100円程度の狭いレンジでのこう着相場となっている。
ただし、規模別指数では大型、中型、小型株指数ともにプラスだったほか、東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が過半数を占めており、先高感のある相場展開に。セクターでは、鉄鋼、建設、水産農林、陸運、その他製品、空運、卸売が堅調。一方で、鉱業、パルプ紙、その他金融、銀行、情報通信、不動産が冴えなかった。
明日は日銀の金融政策決定会合の結果が注目されることになる。景気の基調判断を据え置くとみられるが、結果を受けて為替相場の動向が株式市場へ影響を与える可能性はありそうである。また、今晩の欧州連合(EU)財務相理事会の影響も受けやすい。その他、翌日には米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が予定されており、やや神経質になりそうである。
そのため物色の流れについては、値動きの軽い中小型株のほか、インバウンドなどテーマ株に短期筋の値幅取り狙いの資金が向かいやすい。もっとも、本日はスカイマーク<9204>が急伸している。オリックス<8591>が支援を検討との一部報道が材料視された格好だが、整理銘柄のスカイマークに対して割り切りスタンスの資金が集中するあたり、物色の流れが定まっていない状況でもある。
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