後場に注目すべき3つのポイント〜日銀は金融政策の現状維持を決定
[15/02/18]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・金融政策の現状維持は織り込み済み、押し目狙いのスタンスか
・ドル・円は119円12銭付近、日銀の金融政策現状維持で軟調推移
・日銀は金融政策の現状維持を決定、為替は若干円高方向に
■金融政策の現状維持は織り込み済み、押し目狙いのスタンスか
日経平均は大幅に反発。171.87円高の18158.96円(出来高概算13億7000万株)で前場の取引を終えている。17日の米国市場は、16日のユーロ圏財務相会合が決裂したことを受けて売りが先行したものの、ギリシャ政府が融資合意の6ヶ月延長を18日に申請する可能性が報じられると上昇に転じている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の18100円となり、これにサヤ寄せする格好からのスタートから、昨年来高値を更新している。
その後も狭い値幅ながらもじり高基調が継続しており、一時18169.07円まで上げ幅を拡大させている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり1444と全体の7割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数ともに2桁の上昇。売買代金上位では、メガバンク3行のほか、ソニー<6758>、日立<6501>、ブリヂス<5108>、ファナック<6954>、ラオックス<8202>、JT<2914>、OLC<4661>などが強い。
後場は日銀の金融政策決定会合の結果を受けた相場展開になる。金融政策の現状維持を発表。景気の基調判断を「緩やかに回復」に据え置いた。この結果を受けて円相場は足元で1ドル118円台後半と朝方から円高に振れているため、後場はやや利益確定の売りが出やすいところ。
ただし、結果を受けた円相場の流れは想定済みであり、前場の強い状況を見る限りでは、利食い局面での押し目買い意欲は強そうである。また、円相場を受けて輸出関連は手掛けづらくなる可能性はあるものの、メガバンクなど金融セクターや内需系への物色が強まる可能性はありそうだ。
■ドル・円は119円12銭付近、日銀の金融政策現状維持で軟調推移
ドル・円は119円12銭付近で推移。ドル・円は、日本銀行金融政策決定会合で現状の金融政策維持が決定されたことで軟調推移。ユーロ・ドルは、1.1399ドルから1.1415ドルで推移。ギリシャ債務協議への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、136円06銭から135円82銭まで軟調推移。
【金融政策】
■日本銀行金融政策決定会合
・マネタリーベースを年80兆円増加させる方針を維持
・足元の景気は、緩やかな回復基調を続けている
・物価の上下双方のリスク要因点検し必要な調整行う
12時20分時点のドル・円は119円12銭、ユーロ・円は135円86銭、ポンド・円は182円87銭、豪ドル・円は93円18銭で推移している。
■後場のチェック銘柄
・日経平均は昨年来高値を更新、メガバンクの強さが際立つ
・ミクシィ<2121>の大幅続伸などでマザーズ指数も堅調、中小型の見直しに関心
・日銀は金融政策の現状維持を決定、為替は若干円高方向に
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
14:00 1月訪日外国人客数(日本政府観光局)
15:30 黒田日銀総裁、記者会見
<KO>