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心理的な達成感のなか、出遅れ物色が一段と強まる【クロージング】

注目トピックス 市況・概況

19日の日経平均は続伸し、65.62円高の18264.79円(出来高概算26億5000万株)で取引を終えている。18日の米国市場は予想を下回る経済指標が相次いでいる中でまちまちの展開。FOMC議事録では年央と予想されていた利上げの時期が遅れる可能性を示唆しており、為替市場では1ドル118円台と円高に振れていた。しかし、シカゴ日経225先物は高いところで18300円を超えていたこともあり、引き続きメガバンクなど銀行主導による物色が強まった。

連日の昨年来高値を更新して始まった日経平均は、その後も上げ幅を広げており、一時18322.50円まで上昇。これにより2007年高値を更新し、2000年5月以来の水準を回復している。心理的な達成感のほか、短期的な上昇に伴う過熱感も意識されており、高値圏でのこう着となったが、東証1部の値上がり数が7割を占めているほか、規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに2桁の上昇になるなど、依然として先高感の強い相場展開だった。

長期的な戻り高値水準を超えたほか、週末要因もあって、利益確定の売りが出やすい需給状況になりそうである。とはいえ、日経平均は2000年5月以来の水準を回復し、節目の2万円へのトレンドが意識されてくる。過熱感を警戒しつつも物色意欲は旺盛であるため、相対的に出遅れている銘柄への水準訂正を狙った動きに向かいやすいだろう。

本日は含み資産関連の一角が動意をみせていたが、資産運用大手ブラックロックが17日発表した新たな調査によると、大口投資家は現在、株式や債券といった従来の投資商品ではなく、オフィスビルから橋、農地に至るまでのあらゆる実物資産に対し投資意欲を拡大させていると報じている。材料系の含み資産株への物色が持続するかが注目される。その他、ミクシィ<2121>、コロプラ<3668>などがリバウンドをみせてきている。こちらも物色が続くようだと、年初以降、調整が続いていた銘柄等への見直しに向かわせやすい。



<KO>

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