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前場に注目すべき3つのポイント〜ホクリヨウが東証2部に新規上場

注目トピックス 市況・概況

20日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:メガバンクへの物色継続を見極め
■外資系証券の注文動向:差し引き340万株の買い越し
■前場の注目材料:ホクリヨウ<1384>が東証2部に新規上場(公開価格:460円)

■メガバンクへの物色継続を見極め

20日の東京市場は買い先行後はこう着感の強い相場展開になりそうである。19日の米国市場はまちまちの展開。予想を下回る経済指標が嫌気されたほか、20日のユーロ圏財務相会合の結果を見極めたいとの思惑から手控えムードとなっている。また、NY原油先物相場が下落し、エネルギー関連銘柄を中心に売りが広がったことも重しに。ただし、シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円高の18365円だった。これにサヤ寄せする格好から買いが先行する展開になりそうである。

シカゴ先物にサヤ寄せすることで、日経平均は連日の昨年来高値を更新することになる。物色の流れとしてはメガバンクなど銀行を中心とした金融セクターや内需系への資金流入が継続するかが注目される。業種別指数では連日で銀行が上昇率トップとなっている。それでも三菱UFJ<8306>のPBRは0.80倍、三井住友<8316>が0.80倍、みずほ<8411>が0.75倍である。相対的な出遅れ感のほか、割安感も意識されやすく、引き続き強い動きをみせてくるようだと、相場全体の先高期待につながりそうである。

一方で、厚労省は、公的年金の積立金を運用している独立行政法人が運用リスクを適切に管理するため大幅な機構改革を行う法案について、今国会の会期内に成立させるのは難しいとして、提出を見送る方向で調整に入ったとNHKが報じている。GPIF改革への思惑が後退する格好になるようだと、上値追いには慎重になりやすく、利益確定の動きも強まりやすいところである。

とはいえ、日経平均は2000年5月以来の水準を回復し、節目の2万円へのトレンドが意識されてくる。過熱感を警戒しつつも物色意欲は旺盛であるため、相対的に出遅れている銘柄への水準訂正を狙った動きに向かいやすいだろう。昨日は含み資産関連の一角が動意をみせていたが、資産運用大手ブラックロックが17日発表した新たな調査によると、大口投資家は現在、株式や債券といった従来の投資商品ではなく、オフィスビルから橋、農地に至るまでのあらゆる実物資産に対し投資意欲を拡大させていると報じていた。材料系の含み資産株への物色が持続するかが注目されるところである。

その他、調整が続いていたミクシィ<2121>、コロプラ<3668>などがリバウンドをみせてきている。こちらも物色が続くようだと、年初以降、低迷していた銘柄等への見直しに向かわせやすい。

■外資系証券の注文動向:差し引き340万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1150万株、買い1490万株、差し引き340万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

2月13日(金):80万株の売り越し
2月16日(月):210万株の買い越し
2月17日(火):240万株の売り越し
2月18日(水):60万株の買い越し
2月19日(木):140万株の買い越し

■前場の注目材料

・春節商戦の出足好調、百貨店の関連売上は前年の3-6倍とも
・スカイマーク<9204>の共同スポンサー、H.I.S.<9603>など約20社が意向
・ホクリヨウ<1384>が東証2部に新規上場(公開価格:460円)

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:30 閣議後、閣僚会見予定



<KO>

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