20日の米国市場ダイジェスト:ダウは過去最高値を更新、ギリシャ融資延長合意報道を好感
[15/02/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは過去最高値を更新、ギリシャ融資延長合意報道を好感
NYダウ ナスダック
終値 :18140.44 終値 :4955.97
前日比:+154.67 前日比:+31.27
始値 :17985.77 始値 :4919.78
高値 :18144.29 高値 :4957.02
安値 :17878.37 安値 :4905.59
20日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は154.67ドル高の18140.44、ナスダックは31.27ポイント高の4955.97で取引を終了した。ユーロ圏財務相会合の結果に対する警戒感から売りが先行したものの、ギリシャへの融資延長が4カ月間で合意に至ったと報道されたのをきっかけに上昇する展開となった。ダウ平均及びS&P500指数は過去最高値更新、ナスダック総合指数も2000年以来の高値水準となった。セクター別では、ヘルスケア機器・サービスや耐久消費財・アパレルが上昇する一方、エネルギーや家庭用品・パーソナル用品が下落した。
鉱山会社のニューモント・マイニング(NEM)は、決算内容が好感され上昇。製薬のアッヴィ(ABBV)は一部アナリストが上半期の業績に強気の見通しを示したことで買われた。農業機械のディア(DE)は決算内容が好感され堅調推移。一方で、レストランチェーンのヌードルズ・アンド・カンパニー(NDLS)は一部アナリストによる投資判断引き下げにより急落となった。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は119円15銭、ギリシャ融資延長合意報道でリスク選好の円売り
ドル・円は118円30銭へ下落後、119円19銭まで上昇し、119円15銭で引けた。ユーロ圏財務相会合で悲観的な見方が広がりリスク回避の円買いが一時強まった。その後、ユーログループとギリシャが条件付き4カ月の融資延長で合意したとの報道を好感してリスク選好の円売りが加速した。
ユーロ・ドルは、1.1278ドルまで下落後、1.1430ドルへ上昇し1.1375ドルで引けた。ギリシャ支援に関する協議に悲観的な見方にユーロ売りが加速。その後、合意報道を好感してユーロのショートカバーが加速した。ユーロ・円は、133円55銭へ下落後、135円90銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.5353ドルから1.5421ドルへ上昇した。ドル・スイスは、0.9497フランから0.9381フランへ下落した。
[経済指標]
・米・2月製造業PMI速報値:54.3(予想:53.6、1月:53.9)
■NY原油:続落で50.34ドル、リグ稼働数の減少ペース鈍る
NY原油は続落(NYMEX原油3月限終値:50.34 ↓0.82)。51.41ドルから49.91ドルまで下落した。3月限が20日取引最終であることに絡む持ち高調整や、米国内の石油掘削装置(リグ)の稼働数に関する発表を控え、減少が続き供給過剰感が弱まるとの思惑から、買いが先行した。
終盤に米油田サービス大手ベーカー・ヒューズ社が、米国内のリグ稼働数を発表。稼動中は前週比37基減の1019基であったが、減少ペースが鈍ったとの見方からか、発表後売りが優勢になった。なお、23日から取引の中心となる4月限の20日値動きは、高値が52.16ドル、安値が50.72ドル、引けは50.81ドルであった(前日比1.02ドル安)。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.38ドル +0.17ドル(+1.05%)
モルガン・スタンレー(MS) 36.74ドル +0.41ドル(+1.13%)
ゴールドマン・サックス(GS)191.51ドル +2.40ドル(+1.27%)
インテル(INTC) 34.41ドル +0.20ドル(+0.58%)
アップル(AAPL) 129.49ドル +1.04ドル(+0.81%)
グーグル(GOOG) 538.95ドル -3.92ドル(-0.72%)
フェイスブック(FB) 79.89ドル +0.47ドル(+0.60%)
キャタピラー(CAT) 84.44ドル +1.14ドル(+1.37%)
アルコア(AA) 15.79ドル -0.21ドル(-1.31%)
ウォルマート(WMT) 84.30ドル +0.78ドル(+0.93%)
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