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欧米為替見通し:ギリシャ政府の視線、国際債権者 VS 国内有権者

注目トピックス 市況・概況

本日23日の欧米市場のドル・円は、ギリシャ政府が提出する経済措置リストの内容を見極める展開となる。

本日23日、ギリシャ反緊縮政権は、国際支援団による4カ月間の融資延長の条件である経済措置リストを提出する。

経済措置リストは、欧州委員会が検証した後、明日24日のユーロ圏財務相会合(電話会議)で協議される。そして、ユーロ圏財務相会合で承認された場合は、経済措置の具体的なリストが作成され、4月末までに国際債権者である「トロイカ」(欧州連合・欧州中央銀行・国際通貨基金)によって承認される。

この楽観的なシナリオでも、ドル・円は、24-25日のイエレンFRB議長の議会証言への警戒感から上値は限定的だと予想される。

しかし、経済措置リストが不十分だと判断された場合、緊急ユーロ圏財務相会合が開催されて、ギリシャ反緊縮政権との妥協点を模索する協議が再び始まることになる。

ギリシャ反緊縮政権は、ギリシャが救援を受ける条件である「緊縮財政措置」の破棄を公約にしてギリシャ国民の支持を得て政権を獲得した。

経済措置リストでは、緊縮財政措置が緩和されただけで破棄されないことで、公約違反となり、ギリシャ反緊縮政権は、デフォルト(債務不履行)を避けるという経済的な勝利をしたものの、政治的には敗北する可能性が高まることになる。

ギリシャ反緊縮政権は、有権者に対して、国民が要求する緊縮財政措置の破棄を国際支援団が拒否したため、ユーロ圏に留まることを望むのか、それとも、ユーロ圏を離脱して、新通貨ドラクマの下、デフォルト(債務不履行)という苦難の道に乗り出すのか、問うことになるのかもしれない。

【今日の欧米市場の予定】

18:00 独・2月Ifo企業景況感指数(予想:107.7、1月:106.7)
22:30 米・1月シカゴ連銀全米活動指数(予想:0.03、12月:-0.05)
24:00 米・1月中古住宅販売件数(予想:497万戸、12月:504万戸)
24:30 米・2月ダラス連銀製造業活動指数(予想:0.0、1月:-4.4)



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