今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇がリスク回避的なドル売りを抑制へ
[15/02/27]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
昨日26日のドル・円相場は、東京市場では119円09銭から118円81銭まで下落。欧米市場では一時119円50銭まで上昇し、119円40銭で取引を終えた。
本日27日のドル・円は119円台で推移か。米長期金利の上昇を意識して、リスク回避的なドル売りは抑制される見込み。
26日の欧米市場では、米長期金利の上昇を意識して主要通貨に対する米ドル買いが活発となった。1月のコアインフレ率が前月比+0.2%に上昇したことで米国の利上げ開始は6月または7月になるとの思惑が再び広がったようだ。
また、セントルイス地区連銀のブラード総裁が「米国の金融政策や経済に対するドル高の影響はほとんどない」と述べたことやダラス地区連銀のフィッシャー総裁が「ドル高の影響は、原油安で一部相殺される」と指摘したこともドル上昇の要因となったようだ。
インフレ鈍化の可能性は残されているものの、現時点で米金融当局はドル高を特に懸念していないとの思惑が浮上したことが、リスク選好的なドル買いを促した。市場参加者の間では、2月の米雇用統計発表前にもう一段のドル上昇を予想する声が増えているようだ。
<KO>