欧米為替見通し:ロンドンフィキシングと米国10-12月期のGDPに注目へ
[15/02/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日27日の欧米市場のドル・円は、ロンドンフィキシングでの月末絡みの取引に留意しつつ、米国10-12月期の国内総生産(GDP)改定値に注目する展開となる。
米国10-12月期の国内総生産(GDP)改定値は、前期比年率+2.0%と予想されており、速報値の+2.6%からの下方修正が見込まれている。最低予想は+1.5%、最高予想は+2.5%となっており、米国10年債利回りの上昇でドルが強含みに推移している中、ポジティブ・サプライズに警戒することになる。
本日、ドイツ連邦議会では、ドイツ国民の大半が反対しているギリシャ支援延長案の承認採決が予定されている。ギリシャ支援延長の条件は、国有資産の売却、年金改革、滞納税の徴税強化、などだが、ツィプラス・ギリシャ政権の有力議員であるラファザニス・ギリシャエネルギー相が電力会社の民営化に反対しており、条件が順守されるか否か予断を許せない状況が続く。
ギリシャの滞納税は約760億ユーロに上っており、徴税を強化すれば、ドイツやフランス国民の税金に頼る必要は無くなることになる。
ギリシャ救援融資は、4ヶ月延長されて6月末まで先延ばしされたものの、トロイカ(欧州連合・国際通貨基金・欧州中央銀行)が4月末に向けて、経済改革リストを精査することになっており、ギリシャの春は依然として遠いことになる。
【今日の欧米市場の予定】
21:00 南ア・1月貿易収支(予想:-78億ランド、12月:+68億ランド)
22:00 独・2月消費者物価指数速報値(前年比予想:-0.3%、1月:-0.4%)
22:30 米・10-12月期国内総生産改定値(前期比年率予想:+2.0%、速報値:+2.6%)
23:45 米・2月シカゴ購買部協会景気指数(予想:58.0、1月:59.4)
24:00 米・1月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+2.0%、12月:-3.7%)
24:00 米・2月ミシガン大消費者信頼感指数確定値(予想:94.0、速報値:93.6)
米金融政策フォーラム:メスター米クリーブランド連銀総裁、ダドリーNY連銀総裁、フィッシャー米FRB副議長、中曽日銀副総裁、コンスタチノECB副総裁、バーナンキ前FRB議長らが参加
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