欧米為替見通し:ルー米財務長官のドル高への言及に注目へ
[15/03/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日17日の欧米市場のドル・円は、17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて動きづらい展開の中、ルー米財務長官の下院金融委員会での国際金融システムに関する証言の中でのドル高への言及に注目することになる。
ルー米財務長官は、強いドルは米国の利益だという決まり文句を繰り返し、フィッシャーFRB副議長は、ドル高は米国の良好な経済力を反映していると述べており、両者は、ドル高を容認している。
ドル指数は、先週12年ぶりに100台を回復しており、米国連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測、欧州中央銀行(ECB)と日本銀行の量的緩和策継続を受けて、ドル高が加速する可能性が高まりつつある。
米国議会では、貿易相手国の通貨安による損害賠償請求や環太平洋経済連携協定(TPP)に為替条項を盛り込む動きが出てきている。
また、ドル高は金融引き締めとなることで、米国連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測が後退する可能性も指摘されている。
本日は、ルー米財務長官の下院金融委員会での国際金融システムに関する証言の中で、ドル高は米国の利益という持論を繰り返すのか、それとも、議会への配慮から、急激なドル高に対する警戒感を示すのか注目することになる。
【今日の欧米市場の予定】
17:00 南ア・10-12月期経常収支(予想:-2160億ランド、7-9月期:-2300億ランド)
19:00 ユーロ圏・3月ZEW期待調査(2月:52.7)
19:00 独・3月ZEW期待調査(予想:59.4、2月:53.0)
19:00 ユーロ圏・2月消費者物価指数改定値(前年比予想:-0.3%)
21:00 トルコ中央銀行が政策金利発表(指標レポレートは7.50%で据え置きの予想)
21:30 米・2月住宅着工件数(予想:104万戸、1月:106.5万戸)
21:30 米・2月住宅建設許可件数(予想:106.5万戸、1月:106.0万戸)
米連邦公開市場委員会(FOMC、18日まで)
イスラエルで総選挙実施
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