NY株式:ダウは227ドル高、FOMC結果を受けて早期利上げ観測が後退
[15/03/19]
提供元:株式会社フィスコ
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18日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は227.11ドル高の18076.19、ナスダックは45.39ポイント高の4982.83で取引を終了した。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの思惑から朝方から小動きとなった。FOMCでは大方の予想通り「忍耐強くなれる」との文言は声明文から削除されたものの、4月での利上げは「可能性は低い」と言及したほか、15年のGDP成長率を下方修正したことから早期利上げ観測が後退した。FOMCの発表をきっかけに一段高となり、引けにかけても堅調推移となった。セクター別では、銀行を除いて全面高となっており、特にエネルギーや公益事業の上昇が目立った。
原油価格の上昇を受けてエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連企業が上昇。ソフトウェアのオラクル(ORCL)は好決算を発表して堅調推移となった。同業のマイクロソフト(MSFT)は次期基本ソフト「ウィンドウズ10」を今夏に発売する見通しが報じられ、上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は、18日の取引終了後にダウ構成銘柄に組み入れられる予定で堅調推移となった。一方で、グラフィックソフトのアドビ・システムズ(ADBE)はクリエイティブクラウド利用者数の伸びが市場予想を下回り、下落した。
イエレンFRB議長は、FOMC後の会見で将来の利上げのタイミングについては今後の経済状況次第であることを強調、声明文で「忍耐強くなれる」との文言を削除したものの、将来の性急な利上げを意味するものではないと述べた。
(Horiko Capital Management LLC)
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