欧米為替見通し:タカ派のブラード米セントルイス地区連銀総裁の発言に注目
[15/03/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日24日の欧米市場のドル・円は、米国の2月のコア消費者物価指数やタカ派のブラード米セントルイス地区連銀総裁の発言、ギリシャ債務問題などに注目する展開となる。
ドル・円のテクニカル分析では、ダブルトップ・セル(121円86銭・122円04銭)を受けて下落の可能性が高まりつつあり、需給分析では、本邦機関投資家による3月期末決算に向けたリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)で弱含みの可能性が高まりつつある。
本日は米国連邦準備理事会(FRB)の早期利上げを主張してきたブラード米セントルイス地区連銀総裁の発言に注目することになる。「米国連邦準備理事会(FRB)は、出来るだけ早く利上げに踏み切るべきであり、先送りすればするほど、急激な利上げの必要に迫られて市場に混乱をもたらしかねない」
米国の2月のコアインフレ率は、前年比+1.7%と予想されており、1月の前年比+1.6%からの上昇が見込まれている。米国のインフレ率の上昇は、米国連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期が9月以降ではなく、6月となる可能性を高めることになる。
ギリシャ政府は、具体的な経済改造計画リストの提出を求められており、提出され次第、緊急のユーロ圏財務相会合が開催されて精査される。
承認された場合は、救済プログラムの残金72億ユーロの融資が実行されることになるため、ギリシャのデフォルト(債務不履行)は回避されることになる。
承認されなかった場合、ギリシャがデフォルト(債務不履行)に陥り、ユーロ圏から離脱する可能性が高まる場合となる。
なお、ジョージ・ソロス氏は、ギリシャのユーロ圏離脱の確率は50%と述べている。
【今日の欧米市場の予定】
18:00 ユーロ圏・3月製造業PMI(予想:51.5、2月:51.0)
18:00 ユーロ圏・3月サービス業PMI(予想:53.9、2月:53.7)
18:00 ユーロ圏・3月総合PMI(予想:53.6、2月:53.3)
18:30 英・2月消費者物価指数(前年比予想:+0.1%、1月:+0.3%)
18:30 英・2月生産者物価指数・産出(前年比予想:-2.0%、1月:-1.8%)
19:05 ブラード米セントルイス連銀総裁が討論会参加
21:30 米・2月消費者物価指数(前年比予想:-0.1%、1月:-0.1%)
21:30 米・2月消費者物価コア指数(前年比予想:+1.7%、1月:+1.6%)
22:00 米・1月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+0.6%、12月:+0.8%)
23:00 米・2月新築住宅販売件数(予想:46.5万戸、1月:48.1万戸)
23:00 米・3月リッチモンド連銀製造業指数(予想:2、2月:0)
02:00 米財務省2年債入札(260億ドル)
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