後場に注目すべき3つのポイント〜低位材料株などに値幅取り狙いの資金
[15/03/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
25日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・配当通過後を意識したテーマ物色なども
・ドル・円は119円63銭付近、米国10年債利回りの低下などで上値の重い展開
・インプレス<9479>がストップ高まで急伸、値動きの軽い銘柄に資金
■配当通過後を意識したテーマ物色なども
日経平均は小幅に下落。22.75円安の19690.70円(出来高概算9億8000万株)で前場の取引を終えている。24日の米国市場ではNYダウが100ドル超の下落となったが、先高感の強さや配当権利取りに伴う売買が下支えとなり、反発して始まった。また、日経平均株価を連動対象とする「SMAM 日経225上場投信」が上場。これによる先物への買い需要への思惑などもあるなか、寄り付き直後には19775.45円まで上げ幅を広げている。
しかし、直近で日経平均をけん引していたエーザイ<4523>が反落しているほか、ファナック<6954>などが重しとなり、その後は前日終値を挟んでのこう着に。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めている。規模別指数は中型株指数のみがプラス。セクターでは、繊維、不動産、電力ガス、食料品、鉄鋼、その他製品、建設、精密機器などがしっかり。半面、鉱業、医薬品、海運、輸送用機器、ゴム製品などが冴えない。
エーザイ<4523>、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンク<9984>などが冴えない中で、後場もこう着感の強い相場展開が続きそうである。一方で、TOPIXが0.01%ではあるが、マイナスとなっていることもあり、日銀のETF買入れが意識されやすい面はある。配当志向の物色も続いているため、底堅さは意識されそうだ。
主力大型株に利益確定とみられる売りがみられており、物色はやや中小型株にシフトしやすいところ。相対的に出遅れ感が目立つ銘柄や低位材料株などには、短期筋の値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。配当通過後を意識したテーマ物色なども出てきそうである。
■ドル・円は119円63銭付近、米国10年債利回りの低下などで上値の重い展開
ドル・円は119円63銭付近で推移。ドル・円は、米国10年債利回りが低下していること、東京株式市場が上げ渋る展開となったことで上値の重い展開。ユーロ・ドルは、1.0901ドルから1.0935ドルで推移。ギリシャ債務問題への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、130円63銭から130円84銭で推移。
12時20分時点のドル・円は119円63銭、ユーロ・円は130円78銭、ポンド・円は178円91銭、豪ドル・円は94円30銭で推移している。
■後場のチェック銘柄
・日経平均は小幅安、配当権利取り VS 短期的な過熱警戒感
・インプレス<9479>がストップ高まで急伸、値動きの軽い銘柄に資金
・相対的に出遅れ感が目立つ銘柄や低位材料株などに値幅取り狙いの資金が向かいやすい
☆後場の注目スケジュール☆
特になし
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