新年度を意識した出遅れ高ROE銘柄やテーマ株へ【クロージング】
[15/03/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
25日の日経平均は反発となり、32.75円高の19746.20円(出来高概算21億4000万株)で取引を終えた。米国株安の流れや過熱警戒感などから利食いの動きも強まりやすく、前場は前日終値を挟んでの展開に。しかし、後場寄り付き直後には、先物主導によるインデックス売りから一時19542.22円と下落幅は3桁を超える局面をみせた。しかし、大引けにかけては再び切り返す格好となり、若干ではあるが寄り付きの価格を上回り、陽線をつけて終えている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり851、値下がり891、変わらず134と値上がり・値下がり数が拮抗。規模別指数では小型株指数のみがマイナスだった。セクターでは繊維、その他製品、不動産、食料品、電力ガス、建設、化学、機械などがしっかり。一方で、鉱業、医薬品、海運、ゴム製品、石油石炭などが冴えない。
不動産の強い値動きが目立つ一方で、直近で強い動きが続いていた医薬品が一服など、出遅れセクターへの物色に。3月期決算企業の配当権利取りについては、明日26日が最終となる。先高感が根強い中であり、増額修正などの株主対策が期待されるなか、配当志向の物色が続くことになろう。
一方で通過後は新年度への期待から、年金資金の流入への思惑が高まる。そのため、高ROEやJPX400構成銘柄への関心が高まるほか、相対的に出遅れ感の強い銘柄やセクターに資金が向かいやすい。そのほか、サイバーダイン<7779>が、きょうにも厚労省に装着ロボを「医療機器」申請すると報じられて急動意をみせていた。これがロボット関連へ波及しており、テーマ物色なども意識されそうだ。
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