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前場に注目すべき3つのポイント〜テーマ物色や先物動向に注目へ

注目トピックス 市況・概況

31日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:3月期末最終日、投信設定や配当落ち分の再投資で底堅く
■外資系証券の注文動向:差し引き280万株の買い越し
■前場の注目材料:富士フイルム<4901>、米iPSベンチャーを370億円で買収

■3月期末最終日、投信設定や配当落ち分の再投資で底堅く

☆日経225想定レンジ:上限19650円-下限19400円

31日の東京市場は買い優勢の展開になろう。30日の米国市場では、中国が追加金融緩和に踏み切る可能性に期待が高まったほか、へルスケア関連企業のM&A発表が材料視され、NYダウは260ドル超の上昇となった。欧州市場についても、ギリシャ情勢の先行き不安をよそに、中央銀行の金融緩和策を背景とする買いが続いている。為替市場では今週予定されている米雇用統計の発表を前に、ドルを買い戻す動きが広がっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比160円高の19590円となり、これにさや寄せする格好から始まろう。

また、本日は3月期末最終日となる。投信設定が多いほか、配当落ち分の再投資に伴う買い需要なども入るとみられ、底堅さは意識されそうである。ただし、機関投資家は期末要因から積極的なポジションは取ってこないと考えられ、ディーラー等についてもオーバーナイトのポジションは取らないだろう。そのため、買い一巡後は短期筋の売買が中心になりそうだ。

投信設定に伴う買い需要から主力ところがけん引する格好になろうが、明日には名実ともに新年度入りとなる。首都インフラや自動運転、ロボット、リニアなど、国策としてのテーマ株への物色が期待されるところである。なお、日経平均はシカゴ先物にさや寄せする格好から5日線を回復してくるとみられる。ただし、同水準での攻防が続くようだと、先物主導で利益確定が強まる可能性も意識しておきたい。

■外資系証券の注文動向:差し引き280万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り700万株、買い980万株、差し引き280万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

3月24日(火):470万株の買い越し
3月25日(水):10万株の売り越し
3月26日(木):150万株の買い越し
3月27日(金):560万株の売り越し
3月30日(月):380万株の売り越し

■前場の注目材料

・ニチイ学館<9792>など介護大手各社、相次ぎ賃上げ
・中国、個人の住宅ローン規制緩和で住宅市場下支え
・富士フイルム<4901>、米iPSベンチャーを370億円で買収

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:30 閣議後、閣僚会見予定



<KO>

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