欧米為替見通し:米国の雇用関連指標に注目へ
[15/04/01]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日1日の欧米市場のドル・円は、米国の3月のADP雇用統計、3月ISM製造業景況・雇用指数を見極める展開が予想される。
米国の3月のADP雇用統計、ISM製造業「雇用」指数が改善していた場合は、3日に発表される米国の3月雇用統計への期待感が高まることで、ドル買い要因となる。
雇用関連指標が悪化していた場合は、3月雇用統計への警戒感が高まることで、ドルはやや弱含みに推移することが予想される。
ギリシャの債務問題に関しては、本日、ユーロ圏財務省の高官が電話会議を行うことになっており、ギリシャが再提出した包括的な構造改革リストへの警戒感が高まっている。
来週8日にツィプラス・ギリシャ首相がロシアを訪問し、プーチン露大統領と会談する予定となっており、先日は、ドラガサキス・ギリシャ副首相とコジアス・ギリシャ外相が中国を訪問している。
ロシアは、クリミア半島に続く地中海への橋頭堡として、ギリシャのピレウス港を狙っており、中国も大規模交易ルート開拓計画「シルクロード」の一環として狙っている。ギリシャへの金融支援が、欧州から中国・ロシアに代わる可能性にも要警戒となる。
【今日の欧米市場の予定】
17:00 ユーロ圏・3月製造業PMI改定値(予想:51.9)
17:30 英・3月製造業PMI(予想:54.4、2月:54.1)
20:00 米・先週分MBA住宅ローン申請指数(前回:+9.5%)
21:15 米・3月ADP雇用統計(予想:前月比+22.5万人、2月:+21.2万人)
23:00 米・2月建設支出(前月比予想:-0.1%、1月:-1.1%)
23:00 米・3月ISM製造業景況指数(予想:52.5、2月:52.9)
23:30 ロックハート米アトランタ連銀総裁が討論会司会
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