1日の米国市場ダイジェスト:ダウは77ドル安、軟調な雇用指標を嫌気
[15/04/02]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは77ドル安、軟調な雇用指標を嫌気
NYダウ ナスダック
終値 :17698.18 終値 :4880.23
前日比:-77.94 前日比:-20.66
始値 :17778.52 始値 :4894.36
高値 :17778.52 高値 :4899.38
安値 :17585.01 安値: 4844.39
1日の米国株式相場は下落。ダウ平均は77.94ドル安の17698.18、ナスダックは20.66ポイント安の4880.23で取引を終了した。朝方、3月ADP雇用統計が市場予想を下回ったことから、週末に発表される雇用統計への警戒感が広がり、売りが先行。3月ISM製造業景況指数も市場予想を下回ったことから終日軟調推移となった。セクター別では、電気通信サービスや食品・飲料・タバコが上昇する一方で、自動車・自動車部品や医薬品・バイオテクノロジーが下落した。
航空大手のデルタ・エアラインズ(DAL)やアメリカン航空(AAL)などはドイツ銀行による投資判断引き下げを受け、下落。自動車大手のフォード(F)とゼネラル・モーターズ(GM)は、3月新車販売台数が前年同月比で減少したことで売られた。不動産投資信託(REIT)のメイスリッチ(MAC)は同業サイモン・プロパティ・グループ(SPG)による買収提案を拒否し下落。事務用品小売りのステープルズ(SPLS)とPCメーカーのヒューレット・パッカード(HPQ)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、上昇。
1日、ニューヨーク証券取引所に上場したドメイン名登録・ホスティングサービスのゴーダディ(GDDY)は、公開価格の20ドルに対し一時34%高まで高騰、好調な出だしとなった。1日終値ベースで時価総額は約40億ドル。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は119円75銭、債券利回り低下に伴うドル売りが優勢に
ドル・円は120円21銭から119円43銭まで下落し119円75銭で引けた。米国の3月ADP雇用統計で雇用の伸びが予想外に鈍化したほか、米3月ISM製造業景況指数が予想を下振れたことを背景に債券利回り低下に伴うドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.0800ドルまで上昇後、1.0727ドルへ下落し1.0763ドルで引けた。一部メディアで「ギリシャが債務不履行(デフォルト)を示唆」と報じられたことを嫌いユーロ売りが加速。その後、ギリシャ政府の報道官がこの報道を否定したためユーロ売りが一段落した。ユーロ・円は129円37銭から128円40銭へ下落。ポンド・ドルは、1.4761ドルから1.4847ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9704フランから0.9645フランへ下落した。
■NY原油:反発で50.09ドル、米国内生産量減少に注目した買いが勝る
NY原油は反発(NYMEX原油5月限終値:50.09 ↑2.49)。47.57ドルから50.45ドルまで上昇した。この日発表の米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)で、国内全体の在庫と原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫は、予想を上回る増加。しかし、国内の原油生産量(日量)の減少が注目されたといわれ、発表後は買いが優勢になった。
また、イラン核協議(枠組み合意交渉)が1日にずれ込んでいるが、一部報道で「イランが核協議を一時休止」と伝えられ、「1日の声明はなさそう」との観測が浮上。「早期合意により、制裁が解除され、イランの原油輸出が増加する」との見方も後退したもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.41ドル +0.02ドル(+0.13%)
モルガン・スタンレー(MS) 35.97ドル +0.28ドル(+0.78%)
ゴールドマン・サックス(GS)192.23ドル +4.26ドル(+2.27%)
インテル(INTC) 30.81ドル -0.46ドル(-1.47%)
アップル(AAPL) 124.25ドル -0.18ドル(-0.14%)
グーグル(GOOG) 542.56ドル -5.44ドル(-0.99%)
フェイスブック(FB) 81.67ドル -0.55ドル(-0.67%)
キャタピラー(CAT) 79.64ドル -0.39ドル(-0.49%)
アルコア(AA) 13.00ドル +0.08ドル(+0.62%)
ウォルマート(WMT) 80.71ドル -1.54ドル(-1.87%)
スプリント(S) 4.73ドル -0.01ドル(-0.21%)
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