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ユーロ週間見通し:ギリシャ債務問題やユーロ圏経済に対する懸念

注目トピックス 市況・概況

■強含み、ユーロ圏景況感改善や米雇用統計内容の悪化が意識される

先週のユーロ・ドルは強含み。ギリシャの債務問題に対する懸念は消えていないが、ユーロ圏3月の製造業PMI確定値が上方修正されたことや3月の米雇用統計内容が悪化したことが意識されたようだ。ユーロは一時1.10ドル台まで買われる場面があった。

■堅調推移、米雇用統計内容の悪化などでユーロ買い増加

先週のユーロ・円は堅調推移。ユーロ圏の3月製造業PMI確定値が上方修正されたことや3月の米雇用統計内容が悪化したことでユーロ買い・米ドル売りが増えたことが要因。この影響でユーロは対円で一時131円に接近する場面があった。取引レンジはユーロ・ドル1.0713ドル-1.1027ドル、ユーロ・円128円40銭-130円97銭。

■伸び悩みか、ギリシャ債務問題に対する懸念残る

今週のユーロ・ドルは伸び悩みか。国際支援団がギリシャ政府の構造改革計画を承認して、救済資金の融資を実行するか否かを見極める展開となる。ギリシャ政府は、9日に国際通貨基金(IMF)に対して4.58億ユーロの融資返済の義務がある。ギリシャへの融資が見送られた場合、ギリシャの債務不履行懸念が高まり、ユーロ売りが強まりそうだ。

また、融資が実行されてもギリシャ債務問題の根本的な解決にはならないため、ユーロが大きく戻す可能性は低いとみられる。

■弱含みか、ギリシャ債務問題やユーロ圏経済に対する懸念消えず

今週のユーロ・円は弱含みか。米ドル・円相場はやや円高方向に振れており、ユーロの対円レートの上昇を抑える要因となる。また、ギリシャの債務不履行懸念は消えていないことやユーロ圏経済の停滞への警戒感がくすぶっており、リスク選好的なユーロ買いが強まる状況ではないとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・7日・2月生産者物価指数(前年比予想-3.0%、1月:-3.4%)
・8日・2月小売売上高(前月比予想:-0.2%、1月:+1.1%)

予想レンジ:ユーロ・円128円00銭-132円00銭/ユーロ・ドル1.0750ドル-1.1150ドル



<TN>

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