6日の米国市場ダイジェスト:ダウは117ドル高、利上げ観測後退や原油高などが支援材料に
[15/04/07]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは117ドル高、利上げ観測後退や原油高などが支援材料に
NYダウ ナスダック
終値 :17880.85 終値 :4917.32
前日比:+117.61 前日比:+30.38
始値 :17755.50 始値 :4855.94
高値 :17941.79 高値 :4929.63
安値 :17646.80 安値 :4852.91
6日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は117.61ドル高の17880.85、ナスダックは30.38ポイント高の4917.32で取引を終了した。先週末に発表された3月雇用統計で、非農業部門雇用者数が予想を大きく下回る12万6千人増となったことで朝方は売りが先行したものの、ニューヨーク連銀総裁の発言もあって次第に利上げのタイミングが先延ばしとなる可能性を好感する見方が優勢となり、上昇に転じた。3月ISM非製造業景況指数が概ね予想に一致したほか、NY原油先物相場が5%を超す上昇となったことも相場の支援材料となった。セクター別では、エネルギーや公益事業が上昇する一方で運輸や銀行が下落した。
電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は、第1四半期の販売台数が1万台を上回ったことを発表し上昇。原油価格の上昇を受けてエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連企業が堅調推移となった。宝飾品のティファニー(TIF)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け上昇。一方で、半導体メーカーのアルテラ(ALTR)は、インテル(INTL)による買収交渉の続報がなく、先行き不透明感から下落した。
なお、利上げ時期の市場予想は3月雇用統計発表後、9月から12月以降に傾いている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は119円60銭、利回り上昇に伴うドル買いが再燃
ドル・円は118円92銭から119円67銭まで上昇し119円60銭で引けた。米国の3月サービス業や総合PMI改定値が予想外に上方修正されたほか、米国の3月ISM非製造業景況指数(総合)も予想に一致したため安心感からドル売りが後退。株高や原油価格の反発に連れ債券売りが優勢となり利回りの上昇に伴うドル買いが再燃した。
ユーロ・ドルは、1.1036ドルまで上昇後、1.0911ドルまで反落し1.0925ドルで引けた。ギリシャが国際通貨基金(IMF)から受けた融資を返済するとの期待にユーロの買戻しが強まったのち、米国の債券利回り上昇に伴うドル買いに反落。ユーロ・円は、131円30銭まで上昇後、130円42銭へ反落。ポンド・ドルは、1.4981ドルまで上昇後、1.4871ドルへ反落。ドル・スイスは、0.9501フランから0.9601フランまで上昇した。
■NY原油:反発で52.14ドル、サウジのアジア向け価格引き上げで買い先行
NY原油先物は反発(NYMEX原油5月限終値:52.14 ↑3.00)。49.89ドルから52.22ドルまで上昇した。イランが制裁解除で原油輸出を増やすとの思惑による売りが一服する一方、サウジアラビアがアジア顧客向けの公式販売価格を2カ月連続で引き上げたことで、買いが強まったとの見方。
また、米国の3月非農業部門雇用者数の大幅下振れ、ギリシャのIMF融資返済確約を受けて、ユーロ高・ドル安が進行し、割安感も強まった。ダドリーNY連銀総裁が、「利上げ開始後のペースは遅い」、「著しいドル高は米国の貿易に害を与える」などと述べたことも、好感されたもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.51ドル -0.03ドル(-0.19%)
モルガン・スタンレー(MS) 35.91ドル -0.15ドル(-0.42%)
ゴールドマン・サックス(GS)192.05ドル +0.50ドル(+0.26%)
インテル(INTC) 31.04ドル +0.23ドル(+0.75%)
アップル(AAPL) 127.35ドル +2.03ドル(+1.62%)
グーグル(GOOG) 536.77ドル +1.23ドル(+0.23%)
フェイスブック(FB) 82.44ドル +0.89ドル(+1.09%)
キャタピラー(CAT) 81.49ドル +1.25ドル(+1.56%)
アルコア(AA) 13.36ドル +0.22ドル(+1.67%)
ウォルマート(WMT) 80.99ドル +0.26ドル(+0.32%)
スプリント(S) 4.97ドル +0.12ドル(+2.47%)
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