欧米為替見通し:イエレンFRB議長の出口戦略の目安
[15/04/08]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日8日の欧米市場のドル・円は、3月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を見極める展開となる。
3月の連邦公開市場委員会(FOMC)では、金利引き上げに関する「忍耐強く」という制約が外されたものの、金利見通しが下方修正されたため、その論拠を見極めることになる。
イエレンFRB議長は、昨年2014年3月のFOMC後の会見で、量的緩和終了から利上げまでの「相当な期間」とは「約6ヶ月間」と失言して直ぐに打ち消した。2014年10月のFOMCで量的緩和が終了したことで、6ヵ月後は、今月4月28-29日のFOMCとなる。
また、イエレンFRB議長が「イエレン・ダッシュボード」で監視している9つの雇用関連指標がリセッション(景気後退)前の水準を回復するまでは、利上げには踏み切らない、と表明している。直近の雇用関連指標は、3つだけが回復し、6つは回復していないことで、利上げの時期である「出口」は依然として見えていない。
イエレン第15代FRB議長がサンフランシスコ地区連銀総裁に就任した2004年、グリーンスパン第13代FRB議長は、1月のFOMCで「相当な期間」から「忍耐強く」に変更し、5月に「忍耐強く」を削除し、6月に利上げに踏み切った。
【今日の欧米市場の予定】
18:00 ユーロ圏・2月小売売上高(前月比予想:-0.2%、1月:+1.1%)
20:00 米・先週分MBA住宅ローン申請指数(前回:+4.6%)
21:00 パウエル米FRB理事講演(金融政策)
22:30 ダドリー米NY連銀総裁講演(金融政策)
02:00 米財務省10年債入札(リオープン、210億ドル)
03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公表(3月17-18日開催分)
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