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前場に注目すべき3つのポイント〜先高感の強い相場展開か

注目トピックス 市況・概況

9日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:こう着ながらも2万円大台意識した先高感の強い相場展開に
■外資系証券の注文動向:差し引き90万株の買い越し
■前場の注目材料:京大山中教授、iPS特許に関し富士フイルム<4901>買収の米ベンチャーと連携

■こう着ながらも2万円大台意識した先高感の強い相場展開に

9日の東京市場はこう着ながらも先高感の強い相場展開になりそうだ。8日の米国市場では、一時下げに転じる局面もみられたが、早期利上げの可能性が後退したとの見方から上昇に転じている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の19875円となったが、高いところでは19915円まで上げ幅を拡大させている。この流れを引き継ぎ、連日で15年ぶりの高値水準を更新し、2万円の大台への意識が強まりそうである。

また、需給状況は良好である。日銀の金融政策決定会合では、“現状維持”が伝わると、いったんは売り仕掛けとみられる動きも。ただし、直ぐさまショートカバーとみられる流れのほか、市場は次回の決定会合での追加緩和との見方がされるなか、インデックスに絡んだ商いによって切り返しをみせていた。

週末にはオプションSQを控えていることもあり、大きなトレンドは出難いと考えられる。そのためオプション権利行使価格の19750-19875円のレンジ内での推移が意識される。ただし、19875円を超えてくるようだと、権利行使価格の20000円との中心値である19937.5円水準を捉えてくる可能性はありそうだ。

物色の流れとしては米医薬品セクターのM&Aの流れを受けたジェネリック関連の再編思惑や温暖化ガス排出量削減に関連した次世代エネルギー関連。また、米保険大手AIGは、米国内の損害調査でドローン(無人機)を使用することについて米連邦航空局(FAA)の許可を得たと発表しており、ドローン関連なども注目されよう。その他、小売企業の決算が続いているが、本日はファーストリテ<9983>の決算が予定されており、動向が注目される。

■外資系証券の注文動向:差し引き90万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1550万株、買い1640万株、差し引き90万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

4月2日(木):220万株の売り越し
4月3日(金):150万株の売り越し
4月6日(月):10万株の買い越し
4月7日(火):60万株の売り越し
4月8日(水):120万株の買い越し

■前場の注目材料

・国内上場企業、15年度は1〜2割増益との市場予想
・ジェネリック関連には再編思惑も、ドローン関連などにテーマ物色が向かうか
・京大山中教授、iPS特許に関し富士フイルム<4901>買収の米ベンチャーと連携

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:50 先週分対外対内証券売買



<KO>

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