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ユーロ週間見通し:ギリシャの債務不履行に対する警戒感残る

注目トピックス 市況・概況

■上昇、ECBによる量的緩和策の早期終了観測が浮上

先週のユーロ・ドルは上昇。ドラギ欧州中銀総裁は量的緩和策の早期終了の可能性を示唆したこと、米連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測が後退したことがユーロ買いにつながった。ユーロ圏の2月鉱工業生産が予想を上回ったことも好感されたようだ。しかし、国際支援団によるギリシャの構造改革案の承認が長引いていることを意識して、ユーロの上げ幅はやや縮小した。取引レンジは1.0521ドル-1.0849ドル。

■堅調推移、金利要因に絡んだユーロ買い増加

先週のユーロ・円は堅調推移。欧州中央銀行(ECB)による量的緩和策は予定よりも早い時期に終了するとの観測が浮上したことが要因。米国の早期利上げ観測は後退し、リスク選好的なユーロ買い・米ドル売りが広がったこともユーロ買い・円売りを促す要因となった。取引レンジは126円10銭-128円75銭。

■弱含みか、ギリシャの債務不履行に対する警戒感残る

今週のユーロ・ドルはやや弱含みか。ユーロ圏財務相会合でギリシャの構造改革案が承認されず、救済資金が融資されない可能性が高まっている。ギリシャが債務不履行に陥る可能性は消えていないことから、リスク選好的なユーロ買いは縮小する可能性がある。

・予想レンジ:ユーロ・ドル1.0500ドル-1.1000ドル

■軟調推移か、日米首脳会談を控えて円安けん制の可能性も

今週のユーロ・円は軟調推移か。ギリシャの債務不履行に対する警戒感は消えていないこと、日米政府はドル高・円安の進行を当面けん制するとの思惑が浮上している。これらの要因でリスク選好的なユーロ買い・円売りは縮小し、ユーロ売りがやや優勢となる可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・21日・4月ZEW調査期待指数(3月:62.4)
・23日・4月製造業PMI(予想:52.5、3月:52.2)
・23日・4月サービス業PMI(予想:54.4、3月:54.2)

・予想レンジ:125円50銭-130円50銭



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