欧米為替見通し:日米の首脳会談と金融政策決定会合への警戒感から上げ渋る展開か
[15/04/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日21日の欧米市場のドル・円は、主要な米国経済指標や要人発言が予定されていない中、24日のユーロ圏財務相会合、28-29日の連邦公開市場委員会(FOMC)、30日の日本銀行金融政策決定会合に向けて動意に乏しい展開が予想される。
24日のユーロ圏財務相会合に向けて、ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念が高まっていることで、リスク回避の円買い圧力が強まりつつある。
26日の統一地方選挙、28日の日米首脳会談に向けて、安倍政権は円安を抑制するスタンスを続けることが予想される。
28日の日米首脳会談では、貿易促進権限を背景にして、環太平洋経済連携協定(TPP)の進展が予想されることで、円安要因となる。
28-29日の連邦公開市場委員会(FOMC)では、米国の3月の景況感の低迷が悪天候要因によるものであり、4月以降は回復基調に戻るという楽観的なシナリオが確認され、6月の利上げの可能性が示唆されるか否かを見極めることになる。
30日の日本銀行金融政策決定会合では、「経済・物価情勢の展望」(展望レポート)が発表されること、4月以降のコアインフレ率がマイナスに落ち込む可能性が高まっていることで、サプライズ的な追加緩和の可能性に警戒することになる。
【今日の欧米市場の予定】
18:00 ユーロ圏・4月ZEW調査期待指数(3月:62.4)
18:00 独・4月ZEW調査現状指数(予想:56.5、3月:55.1)
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