21日の米国市場ダイジェスト:ダウは85ドル安、中国の預金準備率引き下げによる買い一服
[15/04/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは85ドル安、中国の預金準備率引き下げによる買い一服
NYダウ ナスダック
終値 :17949.59 終値 :5014.10
前日比:-85.34 前日比:+19.50
始値 :18034.23 始値 :5023.96
高値 :18109.70 高値 :5028.22
安値 :17929.63 安値 :5009.51
21日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は85.34ドル安の17949.59、ナスダックは19.50ポイント高の5014.10で取引を終了した。医薬品・バイオテクノロジーセクターでの買収提案が好感され、買いが先行。その後は、20日の中国人民銀行による預金準備率引き下げを受けた大幅上昇から利益確定の売りが優勢となったほか、原油相場の下落によって上げ幅を縮小した。ナスダック総合指数は堅調推移となり、再び5000ポイントを回復した。セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で、保険やエネルギーが下落した。
イスラエルの製薬大手テバ・ファーマスーティカル・インダストリーズ(TEVA)は、米マイラン(MYL)の買収をそれぞれ発表し、各社とも上昇。航空・防衛などの複合企業のユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)は、決算内容が好感され、堅調推移。一方で、化学のデュポンは決算内容が嫌気され、下落した。通信会社のベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)は市場予想を上回る決算内容を発表したもの、先日発表したケーブルTV番組のパッケージ変更に関してメディア大手から反発が相次いでいることが嫌気され軟調推移となった。
医薬品メーカーのアムジェン(AMGN)は、マーケット終了後に1-3月期決算を発表、一株利益、売上高ともに予想を上回った。時間外取引で上昇して推移している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は119円68銭、浜田内閣官房参与発言を受けて円売りが強まる
ドル・円は119円33銭から119円83銭まで上昇し119円68銭で引けた。浜田内閣官房参与の発言を受けて日本銀行による追加緩和観測を受けた円売りが強まったほか、米国債券利回りの上昇に伴うドル買いが再燃した。
ユーロ・ドルは、1.0684ドルから1.0781ドルまで上昇し、1.0735ドルで引けた。予想を上回ったドイツのZEW調査現状指数を好感したユーロ買いが続いたほか、ギリシャのファロファキス財務相の発言「ギリシャはEU/IMF債権者との交渉で明白な意見集約が見られる」で懸念が後退した。ユーロ・円は、127円71銭から128円77銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.4867ドルから1.4973ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9601フランから0.9507フランへ下落した。
■NY原油:反落で55.26ドル、米在庫統計への警戒感、サウジ空爆終了で売り優勢
NY原油は反落(NYMEX原油5月限終値:55.26 ↓1.12)。56.91ドルから55.01ドルまで下落した。21日の通常取引終了後に発表される全米石油協会(API)の週間石油在庫統計。また、22日午前に発表される米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)への警戒感から、売りが優勢になった。
終盤にサウジアラビアがイエメンでの空爆終了を発表したことを受けて、売りがさらに強まった。なお、5月限は21日が取引最終。22日から取引の中心となる6月限の21日値動きは、高値が58.05ドル、安値が56.11ドル、引けは56.61ドルであった(前日比1.27ドル安)。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.50ドル -0.07ドル(-0.45%)
モルガン・スタンレー(MS) 36.75ドル -0.21ドル(-0.57%)
ゴールドマン・サックス(GS)196.84ドル -1.26ドル(-0.64%)
インテル(INTC) 32.43ドル -0.30ドル(-0.92%)
アップル(AAPL) 126.91ドル -0.69ドル(-0.54%)
グーグル(GOOG) 533.97ドル -1.41ドル(-0.26%)
フェイスブック(FB) 83.62ドル +0.53ドル(+0.64%)
キャタピラー(CAT) 83.92ドル -0.68ドル(-0.80%)
アルコア(AA) 13.52ドル -0.06ドル(-0.44%)
ウォルマート(WMT) 78.03ドル -0.11ドル(-0.14%)
スプリント(S) 4.98ドル -0.01ドル(-0.20%)
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