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前場に注目すべき3つのポイント〜上方修正のソニーはADRで5%超の上昇

注目トピックス 市況・概況

23日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ソニーと日本電産で強弱感対立か
■外資系証券の注文動向:差し引き290万株の買い越し
■前場の注目材料:ソニー<6758>は15年3月期の連結業績予想を上方修正、ADRで5%超の上昇

■ソニーと日本電産で強弱感対立か

23日の東京市場は高値圏でのこう着になろう。22日の米国市場では、中国政府が国内のカード決済業務への外国企業の参入を認める方針を示唆したことが好感され、ダウ、ナスダックともに上昇。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円高の20250円となり、これにさや寄せする格好から、日経平均は連日で15年ぶりの高値水準を更新することになろう。

一方で決算発表が本格化するなか、模様眺めムードも次第に強まる可能性がありそうだ。業績修正等が飛び出しやすいなか、22日の大引け後にソニー<6758>が上方修正を発表しており、ADR(米国預託証券)では5%超の上昇となっている。一方で日本電産<6594>については、16年3月期見通しは増収増益ながらも、コンセンサスを下回っており、嫌気売りにつながる可能性がある。

物色の流れとしては、日経平均が高値を更新する中で、業績拡大期待が高まりやすい証券セクターには関心が集まりそうである。また、日銀による追加緩和期待を背景に、その他金融、銀行、保険のほか、不動産セクターへの物色継続が意識されやすい。一方で、業績相場へ移行するなか、次第に個別物色の流れに向かいやすい。決算内容を受けて、株価の乱高下には注意しておきたいところ。

また、日経平均が再び2万円を超えてきたことにより、先高期待が一段と強まっている。相対的に出遅れているセクターや銘柄への見直しに向かわせやすいほか、低位材料株の水準訂正、さらに需給妙味の大きい銘柄などへは、踏み上げを誘発させる動きが強まりそうだ。

■外資系証券の注文動向:差し引き290万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1080万株、買い1370万株、差し引き290万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

4月16日(木):80万株の売り越し
4月17日(金):170万株の売り越し
4月20日(月):370万株の売り越し
4月21日(火):460万株の買い越し
4月22日(水):420万株の買い越し

■前場の注目材料

・ソニー<6758>は15年3月期の連結業績予想を上方修正、ADRで5%超の上昇
・自民普及委、再生エネ30年に30%以上とするよう要望
・信越化<4063>、1700億円投じ米国にエチレン工場建設

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:50 前週分対外対内証券売買

<海外>

10:45 中国・4月HSBC製造業PMI速報値(予想:49.6、3月:49.6)



<KO>

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