欧米為替見通し:米国新規失業保険申請件数に注目
[15/04/23]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
本日23日の欧米市場のドル・円は、24日のユーロ圏財務相会合に向けてギリシャの債務問題への警戒感から上げ渋る展開が予想される中、米国の新規失業保険申請件数に注目する展開となる。
黒田日銀総裁が参議院財政金融委員会で、「サプライズによって効果出すこと考えていない」と述べたことで、来週30日の日本銀行金融政策決定会合での追加緩和観測が後退している。
昨年10月31日の追加緩和は、物価目標2.0%から1%の乖離で「サプライズ」的に打ち出された。
30日の日本銀行金融政策決定会合では、現在2.0%程度の乖離があること、「経済・物価情勢の展望」(展望レポート)が公表されること、統一地方選挙が終わり円安抑制の必要性が無くなったことで追加緩和策が期待されていたが、打ち消されたことになる。
本日発表される米国の先週分の新規失業保険申請件数は、米国の4月の雇用統計の調査対象週(4月12-18日)の数字であることで、予想通り(28.7万件)かあるいは予想を下回った場合は、米国の4月の雇用統計が改善するとの期待感が高まることになる。
逆に、もし予想以上に増加していた場合は、米国の雇用情勢への警戒感が高まることで、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ開始観測が後退することになる。
【今日の欧米市場の予定】
17:00 ユーロ圏・4月製造業PMI(予想:52.6、3月:52.2)
17:00 ユーロ圏・4月サービス業PMI(予想:54.5、3月:54.2)
17:00 ユーロ圏・4月総合PMI(予想:54.4、3月:54.0)
17:30 英・3月小売売上高(予想:+0.5%、2月:+0.7%)
21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:28.7万件、前回:29.4万件)
23:00 米・3月新築住宅販売件数(予想:51.5万戸、2月:53.9万戸)
米企業決算:ダウ・ケミカル、P&G、GM、マイクロソフト、グーグルなど
<KO>