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ユーロ週間見通し:ギリシャの債務問題や失業率高止まりが嫌気される可能性

注目トピックス 市況・概況

■堅調推移、ギリシャの債務不履行に対する懸念和らぐ

先週のユーロ・ドルは強含み。ギリシャ債務協議が合意間近との観測が高まったことで債務不履行に対する市場の懸念は緩和された。ユーロ圏の4月ZEW景気期待指数が改善したことも好感されたようだ。しかし、4月のユーロ圏製造業PMIとサービス業PMIが予想を下回ったことでリスク選好的なユーロ買いは一服した。取引レンジは1.0660ドル-1.0900ドル。

■強含み、ギリシャ債務協議で合意形成の思惑浮上

先週のユーロ・円は強含み。ギリシャ債務協議が合意間近との観測が広がったことや日本銀行の追加緩和への期待が残されていることが要因。ユーロは一時130円台に上昇した。しかしながら、国際支援団によるギリシャの構造改革案の承認は長引いており、対円レートの上げ幅はやや縮小した。取引レンジは127円46銭-130円11銭。

■伸び悩みか、ギリシャの債務問題や失業率高止まりが嫌気される可能性

4月27日-5月8日週のユーロ・ドルは伸び悩みか。ギリシャの債務問題に対する懸念は消えていないことやユーロ圏失業率は高止まりとなる可能性があり、これらはユーロ売り材料となる。ただし、ギリシャの改革案が承認された場合は、ユーロ買いが大きく広がる可能性があるので注意したい。

・予想レンジ:1.0650ドル-1.1000ドル

■やや弱含みか、日銀金融政策の現状維持でユーロ買い縮小も

4月27日-5月8日週のユーロ・円はやや弱含みか。日本銀行が金融政策の現状維持を決定する可能性がやや高いことが意識されそうだ。日銀の金融政策が現状維持の場合、リスク選好的なユーロ買い・円売りは縮小する見込み。ただし、予想に反して日銀が追加緩和策を打ち出した場合、リスク選好的なユーロ買い・円売りが急速に広がる可能性がある。ギリシャ債務協議が急速に進展した場合もユーロ買い材料となる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・4月30日:3月失業率(予想:11.2%、2月:11.3%)
・4月30日:4月消費者物価指数(前年比予想:0.0%)
・5月6日:3月小売売上高(2月:前月比-0.2%)

・予想レンジ:127円00銭-131円00銭



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