《一読必須》今日の日経平均はこうなる〜フィスコ・アナリスト別予想!
[15/04/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
【小幅安となる】19850-20000円のレンジを想定=フィスコ村瀬 智一
シカゴ先物にさや寄せする格好から、日経平均は2万円を割り込んでくる可能性が高く、売り一巡後は日銀の金融政策決定会合の結果待ちから、こう着感の強い展開になりそうだ。ここにきて金融政策運営は現状維持を決定するとの見方がコンセンサスとなっているものの、やはり現状維持となれば嫌気される可能性がある。
一方で、海外市場の下落影響から日経平均は2万円を割り込む可能性が高く、既に現状維持を受けた失望を織り込んだ水準から始まりそうである。そのため、発表後はアク抜けを意識したリバウンドも期待されるところ。
25日線が19709円辺りに位置しているが、ここまでの調整はないだろう。一目均衡表では転換線が19863円辺りに位置しており、同水準が支持線として意識される可能性がある。19850-20000円のレンジを想定。
【大幅安となる】上に下に忙しい一日=フィスコ田代 昌之
円建てCME先物は28日の225先物比235円安の19805円。為替市場ではドル・円は119円00銭台、ユーロ・円は132円30銭台(8時00分時点)。本日は米経済の下振れに日銀金融政策決定会合の結果発表が加わることから荒れた一日となりそうだ。寄付き19800円レベルでスタートした後は、会合の結果内容を見極める展開となろう。今回は、展望レポートの公表を15時に行うことから、結果発表は13時頃と通常の会合よりも遅くなる見通し。ただ、議論が紛糾すると発表時間は遅くなることで追加の金融緩和への思惑で買われる可能性も。下げ幅縮小後に、「緩和見送り」が伝わると「梯子外し」のような展開で下に崩れるかもしれない。引けに月末特有の売買フローが入る可能性もあることで忙しい一日となりそうだ。
今回の日銀会合では、物価見通しは下方修正されるとの見方が多いものの、物価の基調についての判断は変わらないと予想されている。市場コンセンサスは「金融政策の現状維持」で、4月中旬あたり活発化していた「日銀ラリー」は鎮静化。前回(4月7日-8日)の金融政策決定会合後に公表された声明では「予想物価上昇率はやや長い目でみれば全体として上昇しているとみられる」との見解が表明されていた。現時点でエネルギー価格の下落は一服していることや為替相場に大きな動きは出ていないことから、4月上旬時点との比較で物価の基調が弱含んでいるとは思えない。物価上昇率が当面0%程度で推移すると想定しても、日銀が現行の金融政策をただちに変更する必要はないと想定されよう。
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