前場に注目すべき3つのポイント〜連休控え個別中心、第一生命やソニーの動向に注目
[15/05/01]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
1日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:連休控え個別中心、第一生命やソニーの動向に注目
■外資系証券の注文動向:差し引き570万株の買い越し
■前場の注目材料:LINE、月間利用者が2億人を突破
■連休控え個別中心、第一生命やソニーの動向に注目
1日の東京市場はリバウンドが意識されるものの、不安定な相場展開が続きそうである。4月30日の米国市場は、週間新規失業保険申請件数が市場予想より減少したことや個人消費支出が概ね良好な内容となったことで早期利上げへの警戒感が強まった。NYダウは195ドル安となり、支持線として意識されていた25日線を割り込んでいる。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円安の19410円だった。円相場は1ドル119円45銭辺りと、やや円安に振れて推移している。
シカゴ先物にさや寄せする格好から売りが先行する格好になろうが、前日に500円を超える大幅な下げの反動のほか、円相場がやや円安に振れて推移していることもあり、売り一巡後は下げ渋りをみせてくる可能性がありそうだ。しかし、大型連休を控えていることから戻りも限られるとみられ、個別物色が中心になりそうである。
前日に決算発表の前半戦ピークだったが、企業の株主還元強化への期待などが株価を支えるとみられる半面、慎重な今期計画に対しては株価押し下げ要因になりやすく、株価反応の見極めが必要である。
個別では第一生命<8750>の2015年3月期純利益が1400億円強となり、10年の株式上場以来で最高益を更新するもようとの観測が報じられている。従来予想の800億円から大きく上振れする。また、ソニー<6758>は、2016年3月期最終損益が1400億円の黒字になる見通しを発表。これらを評価してくるかが注目される。
■外資系証券の注文動向:差し引き570万株の買い越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り980万株、買い1550万株、差し引き570万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
4月23日(木):290万株の買い越し
4月24日(金):360万株の買い越し
4月27日(月):290万株の買い越し
4月28日(火):630万株の買い越し
4月30日(木):750万株の買い越し
■前場の注目材料
・NYダウ大幅下落、早期利上げへの警戒感強まる
・第一生命、2015年3月期純利益は上場来最高との観測
・LINE、月間利用者が2億人を突破
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 3月消費者物価指数コア指数(前年比予想:+2.0%、2月:+2.0%)
・08:30 3月完全失業率(予想:3.5%、2月:3.5%)
・08:30 3月有効求人倍率(予想:1.15倍、2月:1.15倍)
・08:30 3月家計調査(前年比予想:-11.8%、2月:-2.9%)
<海外>
・10:00 中国・4月製造業PMI(予想:50.0、3月:50.1)
・10:00 中国・4月非製造業PMI(3月:53.7)
・10:30 豪・1-3月期生産者物価指数(10-12月期:前年比+1.1%)
<FA>