前場に注目すべき3つのポイント〜ソフトバンク、ファーストリテけん引も自律反発の域
[15/05/08]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
8日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:ソフトバンク、ファーストリテけん引も自律反発の域
■外資系証券の注文動向:差し引き760万株の売り越し
■前場の注目材料:GW商戦、多くの観光地やレジャー施設が活況
■ソフトバンク、ファーストリテけん引も自律反発の域
8日の東京市場は買い先行の展開になろう。7日の米国市場では、週間新規失業保険申請件数が市場予想より減少したことで、明日の雇用統計に楽観的な見方が広がり緩やかに上昇する展開となった。この流れを受けて、シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円高の19380円となり、日経平均はこれにさや寄せする格好からのスタートに。
また、ソフトバンク<9984>は、アリババの予想を上回る決算やヤマダ電機<9831>との資本・業務提携の発表等を受けてADR(米国預託証券)では3%近い上昇となっている。また、ファーストリテ<9983>は、「ユニクロ」の4月の国内既存店売上高が前年同月比19.3%増えたと発表。ADRでは1.40%程度の上昇となるなか、指数インパクトの大きい両銘柄が日経平均をけん引する格好になりそうだ。
もっとも米雇用統計を受けた市場反応を見極めたいとの模様眺めムードも根強い。決算を発表する企業も多く、買い一巡後はこう着感が強まる可能性もある。また、本日はオプションSQとなるが、SQ値が上値抵抗となる展開も意識されやすく、強弱感が対立。
日経平均は前日の調整で一目均衡表の雲上限までの調整を経ており、テクニカル面ではリバウンドが意識されやすい。ただし、自律反発の域は脱せそうにないだろう。物色が決算などを手掛かりにした個別対応が続きそうである。
■外資系証券の注文動向:差し引き760万株の売り越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1830万株、買い1070万株、差し引き760万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
4月27日(月):290万株の買い越し
4月28日(火):630万株の買い越し
4月30日(木):750万株の買い越し
5月1日(金):570万株の買い越し
5月7日(木):560万株の買い越し
■前場の注目材料
・欧州、過度な金融緩和期待が後退
・GW商戦、多くの観光地やレジャー施設が活況
・国内初のドローン試験場開設へ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 閣議後、閣僚会見予定
・08:50 日本銀行金融政策決定会合議事要旨(4月7-8日分)
<海外>
・時間未定 中国・4月貿易収支(予想:+396億ドル、3月:+30.8億ドル)
・10:30 豪準備銀行が四半期金融政策声明発表
<FA>