前場に注目すべき3つのポイント〜ソフトバンクに注目、短期筋は東芝のリバウンド探るか
[15/05/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
12日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:ソフトバンクに注目、短期筋は東芝のリバウンド探るか
■外資系証券の注文動向:差し引き230万株の売り越し
■前場の注目材料:非鉄金属や商社など低PBR銘柄への物色強まる
■ソフトバンクに注目、短期筋は東芝のリバウンド探るか
12日の東京市場は決算を手掛かりとした個別物色が中心となり、全体としてはこう着感の強い相場展開になりそうだ。11日の米国市場では先週の雇用統計をきっかけとした買いが一巡したほか、ギリシャ債務問題への警戒感から利食い優勢となった。NYダウ、ナスダックともに下落し、これを受けたシカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の19595円だった。
シカゴ先物にさや寄せする格好から、利食い先行の展開になろう。ただし、円相場が1ドル120円台で推移していることもあり、円安が輸出関連などの下支えとして意識されやすい。日経平均は19600円を挟んでの狭いレンジ取引といったところか。
個別では前日に決算を発表したソフトバンク<9984>の動向が注目される。15年3月期営業益は、事前観測では9500億円とコンセンサス(9680億円程度)を下回っていたが、9827億円とコンセンサスを上回っての着地だった。また、経営体制見直しを発表しており、市場の評価が注目される。
また、東芝<6502>の動向も注目されよう。不適切会計問題で先行き不透明が強まっているが、この報道は4月前半に伝えられていた。今後の会社側の発表を待つことになるが、短期的な投資を中心とする参加者などは、割り切り姿勢でリバウンドのタイミングを探る展開を意識しているだろう。
その他、本日は370社程度の決算発表が予定されている。ザラバに決算を発表する企業には資金が集中しやすい。特に今回の決算では増配など株主還元策を発表する企業が増えており、注目度が高い。
■外資系証券の注文動向:差し引き230万株の売り越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1430万株、買い1200万株、差し引き230万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
4月30日(木):750万株の買い越し
5月1日(金):570万株の買い越し
5月7日(木):560万株の買い越し
5月8日(金):780万株の売り越し
5月11日(月):70万株の買い越し
■前場の注目材料
・決算本格化、増配など株主還元策増える
・非鉄金属や商社など低PBR銘柄への物色強まる
・ソフトバンク経営体制見直し、ネット企業に集中投資
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 閣議後、閣僚会見予定
<海外>
・特になし
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