前場に注目すべき3つのポイント〜東芝の不適切会計処理、営業利益3年で500億円強
[15/05/14]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
14日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:決算を手掛かりとした日替わり物色が活発化
■外資系証券の注文動向:差し引き250万株の売り越し
■前場の注目材料:東芝の不適切会計処理、営業利益3年で500億円強
■決算を手掛かりとした日替わり物色が活発化
14日の東京市場は利食い優勢の展開になりそうだ。13日の米国市場ではまちまちの動きだったが、小売売上高が予想を下回るなど景気減速懸念が重石になる可能性がある。シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円安の19635円となり、日経平均はこれにさや寄せする格好から売りが先行しやすい。
そのため、前日までの上昇で25日線を捉えてきていたが、これが上値抵抗線として意識されやすい。引き続き5日線とのレンジ相場が継続することになりそうだ。インデックスに絡んだ売買が中心とはいえ、昨日の後場からの強い値動きによって買いポジションが積み上がっている可能性もあり、需給面での重石にもなりやすい。
東芝<6502>の決算不適切処理の問題で、3年間で営業利益500億円強減少する見込みであると伝えられている。今後の調査次第で影響額が増える可能性があるが、市場はこれを織り込む形でリバウンドをみせてくるかが注目されよう。
その他、本日も多くの企業の決算が予定されている。日経平均がこう着の中、決算を手掛かりとした日替わり物色が活発化しやすいだろう。特に今回の決算では増配など株主還元策への取組みが投資家の物色姿勢に大きく影響している。また、需給が良好な銘柄等は今期減益が嫌気されたとしてもその後買い戻しを誘う流れが目立つ。
■外資系証券の注文動向:差し引き250万株の売り越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1400万株、買い1150万株、差し引き250万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
5月7日(木):560万株の買い越し
5月8日(金):780万株の売り越し
5月11日(月):70万株の買い越し
5月12日(火):230万株の売り越し
5月13日(水):150万株の買い越し
■前場の注目材料
・資源関連株に見直しの動き
・東芝の不適切会計処理、営業利益3年で500億円強
・シャープが中期経営計画を発表
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 前々週・前週分対外対内証券売買
<海外>
・特になし
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