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欧米為替見通し:1-3月期米GDP改定値に要注目

注目トピックス 市況・概況
本日29日の欧米市場のドル・円は、ギリシャの債務協議に警戒しながら、米国の1-3月期国内総生産(GDP)改定値に注目する展開となる。


米国の1-3月期GDPの改定値は、前期比年率-0.8%への下方修正が予想されているものの、悪天候要因や季節調整要因によるものであり、4-6月期のGDPは回復することが予想されている。


米1-3月期GDPの改定値が予想通りでネガティブ・サプライズとならない限り、市場の関心は、来週5日に発表される米国の5月の雇用統計に移ることで、ドル・円は下げ渋る展開が予想される。


米国5月の失業率の予想は5.4%で4月と変わらず、非農業部門雇用者数の予想は前月比+22.3万人で、雇用回復の目安である+20.0万人を2ヶ月連続して上回ることが見込まれている。


米国5月の雇用統計が予想通りだった場合、6月17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)では、雇用情勢と物価情勢に「合理的な確信」が生まれることで、利上げが決定される可能性が高まることになる。


また、独仏首脳が5月末を期限と設定したギリシャ政府と国際債権団の債務協議では、5日に国際通貨基金(IMF)への債務返済を控えて予断を許せない状況が続く。 市場への悪影響が懸念される重大な決定は、2008年のリーマン・ブラザーズの破綻などの様に、週末に行われる傾向にあることで、今週末の決断に要警戒か。

【今日の欧米市場の予定】
・21:00 インド・1-3月期国内総生産(前年比予想:+7.3%、10-12月期:+7.5%)
・21:00 ブラジル・1-3月期国内総生産(前年比予想:-1.7%、10-12月期:-
0.2%)
・21:30 米・1-3月期国内総生産改定値(前期比年率予想:-0.8%、速報値:
+0.2%)
・22:45 米・5月シカゴ購買部協会景気指数(予想:53.0、4月:52.3)
・23:00 米・5月ミシガン大学消費者信頼感指数確定値(予想:89.5)







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