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前場に注目すべき3つのポイント〜テーマ株や個別の材料を手掛かりにした物色へ

注目トピックス 市況・概況

9日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:テーマ株や個別の材料を手掛かりにした物色へ
■外資系証券の注文動向:差し引き100万株の売り越し
■前場の注目材料:地理空間(G空間)や自動運転辺りに短期筋の資金向かうか


■テーマ株や個別の材料を手掛かりにした物色へ

9日の東京市場は売り先行の展開になろう。8日の米国市場は、欧州債利回りの上昇を受けて欧州株がほぼ全面安となったことが嫌気され、終日軟調な展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比170円安の20280円となり、これにさや寄せする格好から、ギャップ・ダウンで始まろう。

売り一巡後は下げ渋りをみせてくると考えられるが、25日線が位置する2万円の節目近辺が意識されやすくなるため、慎重姿勢が強まりやすい。また、為替市場では円安が一服しているほか、米国ではハイテク株主導で下げており、自動車やハイテク株などが重石になりやすいだろう。

もっとも、日経平均は足元で緩やかな調整が続いていたほか、テクニカル面での陰転シグナルも出てきていたため、想定内の一服といったところか。物色についてもテーマ株や個別の材料を手掛かりにした物色が活発であり、地合い悪化への懸念は強まらないであろう。

物色としては、政府は6月末に再改定する成長戦略の一環として、準天頂衛星など宇宙システムを活用した、自動車の自動走行やドローンの物品配送などの新産業・サービス創出を打ち出す方針を固めたと報じられている。地理空間(G空間)や自動運転辺りに短期筋の資金が向かいそうである。

■外資系証券の注文動向:差し引き100万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り870万株、買い770万株、差し引き100万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

6月2日(火):230万株の買い越し
6月3日(水):10万株の売り越し
6月4日(木):60万株の売り越し
6月5日(金):420万株の買い越し
6月8日(月):370万株の買い越し

■前場の注目材料

・ギリシャと債権団、来年3月までの支援延長を議論
・中小型株堅調、個人投資家の物色意欲強い
・地理空間(G空間)や自動運転辺りに短期筋の資金向かうか

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・特になし

<海外>

・10:30 中国・5月消費者物価指数(前年比予想:+1.3%、4月:+1.5%)
・10:30 中国・5月生産者物価指数(前年比予想:-4.5%、4月:-4.6%)



<SY>

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