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前場に注目すべき3つのポイント〜米株高のインパクトは限定的、保険や銀行、資源関連に注目

注目トピックス 市況・概況

11日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:米株高のインパクトは限定的、保険や銀行、資源関連に注目
■外資系証券の注文動向:差し引き240万株の買い越し
■前場の注目材料:サイバー攻撃、矛先は日本に


■米株高のインパクトは限定的、保険や銀行、資源関連に注目

11日の東京市場は反発が期待される。10日の米国市場ではドル安や原油高のほか、ギリシャ情勢への楽観的な見方により、NYダウは236ドル高となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の20150円となり、この流れを引き継ぐ格好から、買いが先行しよう。

しかし、米国市場の上昇については為替相場の影響が大きい。日本銀行の黒田総裁による円安けん制ともとれる発言によって一気に1ドル122円台に振れたことである。そのため、日本についてはこれまで円安を追い風に上昇していた面が大きく、米株高のインパクトは限られることになる。

さらに、足元の日経平均は2万円処での底堅さが意識されるものの、日中の荒い値動きによって需給状況は悪化傾向にあると考えられる。週末には先物オプション清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることも手掛けづらくさせる。そのため、買い一巡後はこう着の強い相場展開になりやすい。

物色については、原油高を背景とした資源株やM&Aが伝えられている保険株、ギリシャ情勢の楽観的な見方から銀行株などが材料視されやすいだろう。ただし、昨日は証券会社によるカバレッジが観測されていたバイオや不動産辺りに資金が集中していた。日替わり物色になるようだと、柱が不在の中で次第に調整色が強まってきそうだ。

■外資系証券の注文動向:差し引き240万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り960万株、買い1200万株、差し引き240万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

6月4日(木):60万株の売り越し
6月5日(金):420万株の買い越し
6月8日(月):370万株の買い越し
6月9日(火):100万株の売り越し
6月3日(水):290万株の売り越し

■前場の注目材料

・NISA投資4兆円超す
・サイバー攻撃、矛先は日本に
・来年度から3年間を「集中改革期間」と位置づけ


☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:50 先週分対外対内証券売買
・08:50 4-6月期法人企業景気予測調査

<海外>

・時間未定 韓国中央銀行が政策金利発表(現行1.75%、0.25%利下げの可能性)
・10:30 豪・5月失業率(予想:6.2%、4月:6.2%)



<SY>

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