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11日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・為替変動を意識しつつ内需系に
・ドル・円は123円04銭付近、東京株強含みで堅調推移
・インデックス主導の動きのため中小型株などは手掛けづらい

■為替変動を意識しつつ内需系に

日経平均は大幅に反発。288.80円高の20335.16円（出来高概算10億7000万株）で前場の取引を終えている。欧米市場の上昇の流れを受けて買いが先行し、寄り付き直後に20200円を回復した日経平均は、その後もインデックスに絡んだ資金が流入し、一時20352.20円まで上げ幅を拡大させている。

セクターでは陸運が3％を超える上昇となったほか、小売、銀行、食料品、建設、パルプ紙、非鉄金属、不動産、精密などが堅調。一方で、鉱業、繊維、石油石炭が利食いに押されている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の8割を占めている。売買代金上位では、メガバンク3行のほか、トヨタ自<7203>、ファーストリテ<9983>、ソニー<6758>、ソフトバンク<9984>などが堅調。半面、ファナック<6954>、SoseiG<4565>、東レ<3402>などが冴えない。

前日に一気に1ドル122円台に円高・ドル安方向に振れた円相場が1ドル123円前半に押し戻されていることが安心感につながっている。また、直近の不安定な値動きの中で、日経平均の2万円処での底堅さが意識されていたことで、押し目狙いの動きもあったようである。そのほか、明日の先物オプション特別清算指数算出（メジャーSQ）を前に、オプション権利行使価格の20125円、20250円などをあっさり回復してきたことで、ヘッジに伴うインデックス売買なども入っているようである。

日経平均は5日線を捉えてきており、そろそろ上値追いは慎重になりやすいだろう。ただし、メジャーSQを前に仕掛け的な商いはなさそうだが、権利行使価格の20375円に接近する局面ではオーバーシュート気味な動きにつながる可能性もあるため、先物の動向には注視しておきたい。また、インデックス主導の動きのため、中小型株などは手掛けづらいだろう。前場同様、為替変動を意識しつつ、内需系に向かいやすい。

■ドル・円は123円04銭付近、東京株強含みで堅調推移

ドル・円は123円04銭付近で推移。東京株式市場が強含みに推移したこと、米国10年債利回りの上昇を受けて堅調に推移した。ユーロ・ドルは小動き、1.1284ドルから1.1324ドルで推移。ギリシャ債務協議が合意間近との憶測から堅調に推移した。ユーロ・円は小動き、138円78銭から139円10銭で推移。

【金融政策】
・韓国中央銀行：政策金利1.75％を0.25％利下げして1.50％へ
・ニュージーランド準備銀行：政策金利3.50％を0.25％引き下げ3.25％へ

12時15分時点のドル・円は123円04銭、ユーロ・円は139円09銭、ポンド・円は190円71銭、豪ドル・円は95円63銭で推移している。

■後場のチェック銘柄

・ドル円相場が1ドル123円前半に押し戻されていることが安心感に
・前場はファーストリテイ<9983>が日経平均を56円押し上げ
・インデックス主導の動きのため中小型株などは手掛けづらい

☆後場の注目スケジュール☆

＜国内＞

・12：45 20年国債入札の結果判明

＜海外＞

・14：30 中国・5月小売売上高（前年比予想：+10.1％、4月：+10.0％）
・14：30 中国・5月鉱工業生産（前年比予想：+6.0％、4月：+5.9％）



＜SY＞