16日の米国市場ダイジェスト:ダウは113ドル高、5月建設許可件数を好感
[15/06/17]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは113ドル高、5月建設許可件数を好感
NYダウ ナスダック
終値 :17904.48 終値 :5055.55
前日比:+113.31 前日比:+25.58
始値 :17787.43 始値 :5023.58
高値 :17919.62 高値 :5063.06
安値 :17774.12 安値 :5022.56
16日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は113.31ドル高の17904.48、ナスダックは25.58ポイント高の5055.55で取引を終了した。連邦公開市場委員会(FOMC)やギリシャ債務問題の協議結果を見極めたいとの思惑から手控えムードとなるなか、5月建設許可件数が予想を上振れたことが好感され、終日堅調推移となった。セクター別では、運輸を除いて全面高となっており、特に家庭用品・パーソナル用品や食品・飲料・タバコの上昇が目立った。
化粧品メーカーのコティ(COTY)は、競売にかかっていた家庭用品のプロクター&ギャンブル(PG)の美容品事業を落札したと報じられ大幅上昇。投資銀行のゴールドマン・サックス(GS)は、オンライン消費者金融(融資)事業の立ち上げを検討していることが報じられ、堅調推移。アパレルのギャップ(GPS)は、不採算の175店舗を閉鎖する計画を発表し買われた。一方で、中国電子商取引のアリババ・グループ(BABA)は、台湾の電子機器メーカーである鴻海精密工業と共同し、インドのインターネット通販大手スナップディールに約5億ドルの出資を行うことが報じられ下落。
FOMCでは、足元の経済指標の改善を受け、連邦準備理事会(FRB)が年内の利上げに強気の姿勢を示すかどうかに注目したい。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は123円36銭、ギリシャ懸念が強まりユーロ安
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、123円49銭から123円20銭まで下落し、123円36銭で引けた。予想を下振れた米国の5月住宅着工件数を受けた債券利回りの低下に伴うドル売り、ギリシャ救済策に関する協議が難航していることを嫌ったリスク回避の円買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.1205ドルまで下落後、1.1255ドルまで上昇し、1.1248ドルで引けた。ギリシャと債権団との救済策に関する協議が暗礁に乗り上げたため、ギリシャのデフォルト(債務不履行)、ユーロ圏離脱懸念が強まり、ユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、138円27銭まで下落後、138円83銭まで戻した。ポンド・ドルは、1.5609ドルから1.5654ドルまで上昇。ドル・スイスは、0.9334フランまで上昇後、0.9306フランまで反落した。
■NY原油:反発で59.97ドル、在庫減少予想や熱低発生による思惑から買い優勢に
NY原油は反発(NYMEX原油7月限終値:59.97↑0.45)。59.42ドルから60.19ドルまで上昇した。16日の取引終了後に発表される全米石油協会(API)の週間統計や、17日(水)発表予定の米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)について、在庫の減少が続くとの観測が買い材料になった。
また、米国立ハリケーンセンターが16日朝、熱帯性低気圧「ビル」がメキシコ湾に発生したとの注意報を発表。それを受けて、テキサス州沖の油田施設の従業員が退避したとされ、原油生産への影響に絡む思惑も買いにつながったとのこと。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 4.65ドル +0.025ドル(+0.54%)
モルガン・スタンレー(MS) 72.33ドル +0.400ドル(+0.56%)
ゴールドマン・サックス(GS)12.02ドル +0.020ドル(+0.17%)
インテル(INTC) 86.59ドル -0.540ドル(-0.62%)
アップル(AAPL) 81.06ドル +0.350ドル(+0.43%)
グーグル(GOOG) 528.15ドル +0.950ドル(+0.18%)
フェイスブック(FB) 127.60ドル +0.680ドル(+0.54%)
キャタピラー(CAT) 31.64ドル +0.245ドル(+0.78%)
アルコア(AA) 213.54ドル +1.780ドル(+0.84%)
ウォルマート(WMT) 39.75ドル +0.220ドル(+0.56%)
スプリント(S) 17.55ドル +0.075ドル(+0.43%)
<NO>