後場に注目すべき3つのポイント〜低位材料株、中小型株などに短期資金が集中しやすい
[15/06/18]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・材料株中心、資金の逃げ足速くフットワークが要求される
・ドル・円は123円15銭付近、東京株弱含みで軟調推移
・低位材料株、中小型株などに短期資金が集中しやすい
■材料株中心、資金の逃げ足速くフットワークが要求される
日経平均は続落。120.35円安の20098.92円(出来高概算10億1000万株)で前場の取引を終えた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円安の20160円となるなか、利食い優勢で始まった。20200円を割り込んで始まった日経平均は、その後もじりじりと下げ幅を拡大させており、一時20042.43円と2万円割れ寸前まで下げている。
その後は下げ渋りをみせているが、独連銀総裁が、ギリシャと債権団の政治交渉が決裂した場合、欧州中央銀行(ECB)はギリシャに金融支援を行うことはできないと明言したと報じられるなど、ユーロ圏財務相会合の行方を見極めたいとのムードから戻りも鈍い。
セクターでは電力ガス、医薬品のみが小幅に上昇。一方で、石油石炭の下落率が2%を超えているほか、空運、証券、鉱業、不動産、陸運、精密機器、保険、卸売、機械などの弱さが目立つ。売買代金上位では、東電力<9501>、三井住友<8316>、SoseiG<4565>、村田製<6981>、ミクシィ<2121>、アルプス<6770>が堅調。
日経平均は2万円割れ寸前まで下げてきているが、いったん2万円を割り込んでこないと、押し目買いは入りづらいところであろう。また、後場は日銀のETF買い入れが期待され、これまで同様、大引けにかけては下げ幅を縮めてくる可能性があるが、ユーロ圏財務相会合を控えているなか、戻りは鈍そうだ。また、サプライズはないとの見方ではあるが、日銀の金融政策決定会合の結果も見極めたいところである。
物色の流れとしては、個人主体による低位材料株のほか、動きの軽い中小型株などに短期資金が集中しやすいと考えられる。ただし、FFRI<3692>が失速する一方で、ミクシィ<2121>などゲーム株への物色が強まるなど、資金の流れは速いため、フットワークが要求されそうだ。
■ドル・円は123円15銭付近、東京株弱含みで軟調推移
ドル・円は123円15銭付近で推移。東京株式市場が弱含みに推移していること、米国10年債利回りの低下を受けて軟調に推移した。ユーロ・ドルは強含み、1.1333ドルから1.1373ドルまで堅調推移。米国10年債利回りの低下を受けて堅調に推移したものの、ユーロ圏財務相会合への警戒感から上げ渋る展開となった。ユーロ・円は小動き、139円81銭から140円39銭で推移。
12時20分時点のドル・円は123円15銭、ユーロ・円は139円92銭、ポンド・円は195円10銭、豪ドル・円は95円19銭で推移している。
■後場のチェック銘柄
・ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>が日経平均寄与度の値下がりトップに
・電力、不動産、商社などにアナリスト評価のリバランスの動き
・低位材料株、中小型株などに短期資金が集中しやすい
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・14:00 日銀金融政策決定会合(19日まで)
<海外>
・16:30 スイス中央銀行が政策金利発表(-0.75%で現状維持の予想)
・時間未定 インドネシア中央銀行が政策金利発表(7.50%で現状維持の予想)
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