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クラッシュ的な局面では押し目買いの好機になる可能性【クロージング】

注目トピックス 市況・概況

18日の日経平均は4日続落。228.45円安の19990.82円(出来高概算20億2000万株)と、終値ベースでは1ヶ月ぶりに2万円の大台を割り込んで取引を終了した。利食い優勢から20200円を下回って始まった日経平均は、その後もじりじりと下げ幅を広げるなか、2万円の攻防に。ギリシャの債務不履行への警戒感が高まるなか、ユーロ圏財務相会合の行方を見極めたいとのムードから戻りも鈍い。さらに為替市場では円相場が1ドル122円台の円高に振れて推移すると、大型株主導で大引けにかけて大台を割り込む展開だった。

セクターでは電力ガスを除く32業種が下げており、空運、石油石炭、保険、証券、輸送用機器、不動産、機械、パルプ紙などの弱さが目立った。TOPIX、JPX日経400は本日の安値で取引を終えている。一方、個人主体の資金は低位材料株や中小型株などへシフト。JASDAQ平均は小幅な下げにとどまっていたほか、マザーズ指数はプラスで終えている。

日経平均は終値ベースで1ヶ月ぶりに2万円の大台を下回った。ただし、2万円割れに意外性はなく、調整が必要なときには調整しておいた方が良い、といった冷静な見方が大勢であろう。また、高値圏でのこう着が続く局面において、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>など指数インパクトの大きい値がさの一角の足元の鈍い値動きなどをみても、調整は予想されていた。この冷静さが新興市場への狼狽売りにつながらず、反対に資金シフトにつながったと考えられる。

明日はユーロ圏財務相会合を受けたギリシャの行方が注目される。先送りは想定されているほか、クラッシュ的な動きとなる局面においては、既に調整をみせていた日本株にとっては、押し目買いの好機になる可能性がある。金融危機の局面において、日銀の追加緩和政策なども意識されやすいところ。主力大型株については、先物主導のインデックス売りの影響をうけやすいだろうが、中小型株などへは冷静な資金流入が期待される。




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