19日の米国市場ダイジェスト:ダウは99ドル安、ギリシャ債務問題への懸念強まる
[15/06/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは99ドル安、ギリシャ債務問題への懸念強まる
NYダウ ナスダック
終値 :18015.95 終値 :5117.00
前日比:-99.89 前日比:-15.95
始値 :18116.24 始値 :5139.77
高値 :18117.71 高値 :5140.17
安値 :18010.58 安値 :5113.94
19日の米国株式相場は下落。ダウ平均は99.89ドル安の18015.95、ナスダックは15.95ポイント安の5117.00で取引を終了した。昨日開催されたユーロ圏財務相会合でギリシャと欧州連合(EU)が合意に至らなかったことを受け、欧州中央銀行(ECB)がギリシャの銀行向けの緊急流動性支援(ELA)の上限引き上げを決定した。また週明け22日の緊急EU首脳会議の行方を見極めたいとの思惑から一旦手仕舞う動きが広がり、終日軟調推移となった。セクター別では、耐久消費財・アパレルや食品・生活必需品小売が上昇する一方で不動産や保険が下落した。
菓子メーカーのハーシー(HSY)は、人員削減と売上高見通しを引き下げ、下落。不動産投資信託(REIT)のメイスリッチ(MAC)は、同社の買収サイモン・プロパティ・グループ(SPG)が、買収を断念したとの見方から売られた。一方で、食品メーカーのコナグラ・フーズ(CAG)は大手ヘッジファンドが同社株を取得し、株価が割安との書簡を経営陣に送ったことが伝えられ上昇。航空大手のアメリカン航空(AAL)は、10月から羽田-ロサンゼルス線の運航開始が報じられ、堅調推移。
サンフランシスコ連銀総裁は、インフレ率が目標の2%に向かって上昇し、失業率が下がり続ければ、年内に2回の利上げを見込むとの考えを示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は122円71銭、ギリシャ懸念くすぶり、リスクオフ
19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、123円20銭から122円56銭まで下落し、122円71銭で引けた。ギリシャの銀行の流動性懸念が強まり、リスク回避の円買いや米国債券利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.1297ドルまで下落後、1.1366ドルへ上昇し、1.1348ドルで引けた。ギリシャ懸念がくすぶる中、来週初にユーロ圏首脳会議などを控えて、調整にとどまった。ユーロ・円は、株安に連れ139円37銭から138円94銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.5837ドルから1.5896ドルまで上昇。ドル・スイスは、0.9249フランから0.9163フランへ下落した。
■NY原油:反落で59.61ドル、根強い世界的な供給過剰感から売り先行との見方
NY原油は反落(NYMEX原油7月限終値:59.61↓0.84)。58.88ドルまで下落した後、59.75ドルまで上昇した。根強い世界的な供給過剰感から、売りが先行したとの見方。また、ギリシャの債務不履行(デフォルト)やユーロ離脱懸念の高まりから、ユーロ安・ドル高傾向となったことも売り圧力になった。
終盤に、米ベーカー・ヒューズ社が米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数を発表し、稼動中リグは前週比4基減の631基。稼働数削減の底打ちが近いとの見方があるなかで、減少が継続したことから、その後買い戻しが優勢になった。なお、22日から取引の中心となる8月限の19日値動きは、高値が60.10ドル、安値が59.24ドル、引けは59.97ドルであった(前日比0.85ドル安)。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.18ドル -0.200ドル(-1.15%)
モルガン・スタンレー(MS) 39.37ドル -0.420ドル(-1.06%)
ゴールドマン・サックス(GS)213.27ドル -1.330ドル(-0.62%)
インテル(INTC) 32.07ドル -0.310ドル(-0.96%)
アップル(AAPL) 126.60ドル -1.280ドル(-1.00%)
グーグル(GOOG) 536.69ドル -0.040ドル(-0.01%)
フェイスブック(FB) 82.51ドル -0.395ドル(-0.48%)
キャタピラー(CAT) 87.51ドル +0.070ドル(+0.08%)
アルコア(AA) 11.93ドル +0.005ドル(+0.04%)
ウォルマート(WMT) 72.72ドル -0.260ドル(-0.36%)
スプリント(S) 4.68ドル -0.060ドル(-1.27%)
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