今日の為替市場ポイント:ギリシャ債務協議を控えて動意薄の状態が続く可能性
[15/06/22]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
19日のドル・円相場は、東京市場では122円82銭から123円22銭で推移。欧米市場でドルは一時122円56銭まで下落し、122円71銭で引けた。
本日22日のドル・円は主に122円台後半で推移か。ギリシャ債務協議の進展を見極める必要があることから、アジア市場におけるドル・円の取引は動意薄の状態が続く可能性がある。
報道によると、22日に開かれるユーロ圏首脳会議の前にギリシャ首相は欧州連合(EU)大統領と協議する。ギリシャ政府は21日、独メルケル首相や仏オランド大統領に対して債務問題に関する新たな提案を行ったもようだ。提案内容は特に伝えられていないが、ギリシャ側の新提案に対する期待が浮上しており、ユーロはやや底堅い動きを見せている。
ただし、ギリシャ側の提案が承認されても、ユーロ圏各国の議会で承認手続きを行う必要があり、6月30日までに融資を実行することは技術的に困難との見方もある。なお、一部の市場関係者からは、ギリシャが債務不履行に陥った場合、ユーロや欧州各国の株式相場は大きく下落する可能性があるものの、影響は一時的なものにとどまるとの声が聞かれている。
<SY>