22日の米国市場ダイジェスト:ダウは103ドル高、ギリシャ債務問題を楽観視
[15/06/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは103ドル高、ギリシャ債務問題を楽観視
NYダウ ナスダック
終値 :18119.78 終値 :5153.97
前日比:+103.83 前日比:+36.97
始値 :18027.63 始値 :5147.87
高値 :18181.67 高値 :5162.13
安値 :18027.63 安値 :5142.78
22日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は103.83ドル高の18119.78、ナスダックは36.97ポイント高の5153.97で取引を終了した。ギリシャが新たな財政改革案を債権団に提出したことで、デフォルト(債務不履行)を回避できるとの期待感が強まり、買いが先行。5月中古住宅販売件数が2009年11月以来の高水準となり、予想を上ぶれたことも好感され終日堅調推移となった。ナスダック総合指数は史上最高値を更新。セクター別では、銀行やエネルギーが上昇する一方で不動産や公益事業が下落した。
医療保険のシグナ(CI)は、同業アンセム(ANTM)による買収提案を退け上昇。同じく医療保険のエトナ(AET)は、ヒューマナ(HUM)に買収提案を行ったとの報道を受け、堅調推移。旅行予約サイトのエクスペディア(EXPE)は、ドイツ銀行による投資判断引き上げで、買われた。一方で、アクションカメラのゴー・プロ(GPRO)は複数のアナリストから同社製品の需要減速への懸念が示されたことが重しとなり、下落。
携帯端末のアップル(AAPL)は、定額制楽曲配信サービスの「アップルミュージック」で、無料トライアルの3ヶ月間はアーティストに著作権使用料を支払わないという方針に関して、人気歌手テイラー・スウィフトからの抗議を受け、同期間中もアーティストに対価を支払う方針に転換した。株価は小幅上昇で推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ギリシャ協議進展を好感、リスクオン
22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、123円02銭から123円42銭まで上昇し、123円36銭で引けた。予想を上振れた米国の5月中古住宅販売件数を好感したドル買い、ギリシャと債権者の協議進展期待にリスク選好の円売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.1410ドルまで上昇後、1.1321ドルまで下落し、1.1341ドルで引けた。債権者が要請していた改革案の新修正案をギリシャが提示したため、救済策協議が進展するとの期待が高まり、ユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は、140円63銭まで上昇後、139円71銭へ反落した。ポンド・ドルは、1.5844ドルから1.5806ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9158フランへ下落後、0.9226フランへ反発した。
■NY原油:反発で59.68ドル、米原油先物の受け渡し拠点の在庫減少予想に買い勝る
NY原油は反発(NYMEX原油7月限終値:59.68↑0.07)。58.93ドルまで下落した後、60.05ドルまで上昇した。ギリシャ債務協議の進展期待が高まる状況に、欧州朝方の時間外取引で原油の買いが強まり、一時60.30ドルまで上昇。その後、NY通常取引では、慎重な見方もみられ、持ち高調整の売りが徐々に優勢になったもよう。
しかし、引けにかけては、米週次在庫統計で原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫が減少に転じると予想されていることもあり、買いが盛り返したとみられる。7月限はこの日が取引最終。23日から取引の中心となる8月限の22日値動きは、高値が60.42ドル、安値が59.27ドル、引けは60.38ドルであった(前日比0.41ドル高)。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.48ドル +0.305ドル(+1.78%)
モルガン・スタンレー(MS) 39.85ドル +0.480ドル(+1.22%)
ゴールドマン・サックス(GS)216.37ドル +3.180ドル(+1.49%)
インテル(INTC) 32.26ドル +0.190ドル(+0.59%)
アップル(AAPL) 127.61ドル +1.010ドル(+0.80%)
グーグル(GOOG) 538.19ドル +1.500ドル(+0.28%)
フェイスブック(FB) 84.74ドル +2.230ドル(+2.70%)
キャタピラー(CAT) 88.29ドル +0.770ドル(+0.88%)
アルコア(AA) 11.76ドル -0.175ドル(-1.43%)
ウォルマート(WMT) 72.78ドル +0.040ドル(+0.05%)
スプリント(S) 4.68ドル +0.000ドル(+0.00%)
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