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前場に注目すべき3つのポイント〜株主総会の集中日、日本株の強さが意識されやすい

注目トピックス 市況・概況

26日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:株主総会の集中日、日本株の強さが意識されやすい
■外資系証券の注文動向:差し引き200万株の買い越し
■前場の注目材料:経産省、燃料電池の手続き簡素化、普及促す


■株主総会の集中日、日本株の強さが意識されやすい

26日の東京市場はこう着感が強いながらも、底堅い相場展開が見込まれる。25日の欧米市場では、ギリシャ協議に進展が見られなかったことが嫌気された。週末に再協議が行われるが、国際通貨基金(IMF)は30日の期限までに17億ドル(約2100億円)の債務を返済できない場合、即座に滞納とみなす方針を示したことでデフォルト(債務不履行)懸念が強まっている。週末要因もあり、模様眺めムードも強まりそうである。

一方で、きょうは株主総会の集中日となる。例年、総会が集中する日は強含みの相場展開が意識されやすいが、今年は6月から企業統治指針(コーポレートガバナンス・コード)の適用が始まり、企業の変化への期待が高まりやすい。キャッシュリッチで低ROE銘柄等への物色なども意識されやすいだろう。そのため、外部環境の不透明感から上値追いは慎重ながらも、押し目買い意欲は強く、グローバルな観点からも日本株の強さが意識されやすいとみられる。

物色の流れとしては、内需系にシフトしやすいとみられるほか、相対的に出遅れているセクターや銘柄。また、週明けにも成長戦略「日本再興戦略」が発表される。目新しい材料ではないが、IoTやビッグデータ、人工知能(AI)など最先端技術による社会構造変化を見据えた施策が大きな目玉となるため、これら関連銘柄に注目。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)

■外資系証券の注文動向:差し引き200万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り800万株、買い1000万株、差し引き200万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

6月19日(金):290万株の売り越し
6月22日(月):370万株の買い越し
6月23日(火):60万株の買い越し
6月24日(水):290万株の買い越し
6月25日(木):90万株の買い越し

■前場の注目材料

・経産省、燃料電池の手続き簡素化、普及促す
・法務省のパソコンがウイルス感染の疑い
・JR東日本<9020>、ビッグデータ活用の運行システム導入


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:30 閣議後、閣僚会見予定
・08:30 5月全国消費者物価コア指数(前年比予想:0.0%、4月:+0.3%)
・08:30 5月完全失業率(予想:3.3%、4月:3.3%)
・08:30 5月有効求人倍率(予想:1.17倍、4月:1.17倍)

<海外>
・特になし



<SY>

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