26日の米国市場ダイジェスト:ダウは56ドル高、ギリシャ債務交渉の先行き不透明感
[15/06/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは56ドル高、ギリシャ債務交渉の先行き不透明感
NYダウ ナスダック
終値 :17946.68 終値 :5080.50
前日比:+56.32 前日比:-31.69
始値 :17892.03 始値 :5113.26
高値 :18001.47 高値 :5121.47
安値 :17892.03 安値 :5060.82
26日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は56.32ドル高の17946.68、ナスダックは31.69ポイント安の5080.50で取引を終了した。6月ミシガン大学景況感指数が予想を上振れたことで買いが先行。その後はギリシャ債務交渉の先行き不透明感が嫌気され、上値の重い展開となった。昨日引け後に、スポーツ用品のナイキ(NKE)が好決算を発表したことを主因として、ダウは終日堅調推移となった。セクター別では、耐久消費財・アパレルや消費者・サービスが上昇する一方で半導体・半導体製造装置やテクノロジー・ハード・機器が下落した。
スポーツ用品のナイキは、前年同月比24%の増益となる好決算を発表し、約4%の上昇となった。一方で、半導体メモリのマイクロン・テクノロジー(MU)は、決算内容が嫌気され大幅下落。アクションカメラのゴー・プロ(GPRO)は同社製品の需要減速への懸念から、軟調推移。ディスカウントストアのターゲット(TGT)は一部アナリストによる投資判断引き下げを受け、軟調推移。
欧州連合(EU)とギリシャは27日に再度会合を開き、債務不履行(デフォルト)回避に向けた最後の交渉に臨む。合意が得られなければ、預金の取り付け騒ぎが発生し、資本規制が導入されるとの見方もある。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円123円87銭、ギリシャ救済策協議が依然こう着
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、123円62銭から123円99銭へ上昇し、123円87銭で引けた。債権団がギリシャに妥協案を提示したため、ギリシャ救済策協議で合意への期待感が高まるに連れ、米国債への安全資産としての逃避需要が後退。利回り上昇に伴うドル買いが優勢となった。その後、ギリシャが債権団の提案を拒否したとの報道を受けて、ドルは伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは、1.1208ドルから1.1130ドルまで下落し、1.1172ドルで引けた。債権団が提案した「救済プログラムの5カ月延長と155億ユーロの資金供与」を、ギリシャ政府が拒否したとの報道を嫌い、ユーロ売りが加速した。ユーロ・円は、138円67銭まで上昇後、137円99銭へ反落した。
ポンド・ドルは、1.5709ドルへ下落後、1.5762ドルへ反発。ドル・スイスは、0.9315フランから0.9369フランへ上昇した。
■NY原油:続落で59.63ドル、中国、ギリシャ、イランに絡む需給思惑で売り勝る
NY原油は続落(NYMEX原油8月限終値:59.63↓0.07)。58.76ドルまで下落した後、一時59.96ドルまで上昇した。中国株式市場の大幅下落、ギリシャ支援協議やイラン核協議の行方に絡む需給思惑から、売りが先行したとみられる。
その後、この日フランスやクウェートなど4カ国で発生したイスラム過激派による同時テロ攻撃が、改めて懸念されたこと。また、米ベーカー・ヒューズ社発表の米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数が、引き続き減少したことから(前週比3基減の628基)、一時買い戻しが優勢になった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.41ドル +0.040ドル(+0.23%)
モルガン・スタンレー(MS) 39.51ドル +0.290ドル(+0.74%)
ゴールドマン・サックス(GS)213.09ドル +0.270ドル(+0.13%)
インテル(INTC) 31.02ドル -0.970ドル(-3.03%)
アップル(AAPL) 126.75ドル -0.750ドル(-0.59%)
グーグル(GOOG) 531.69ドル -3.540ドル(-0.66%)
フェイスブック(FB) 88.01ドル +0.030ドル(+0.03%)
キャタピラー(CAT) 86.83ドル +0.110ドル(+0.13%)
アルコア(AA) 11.71ドル +0.135ドル(+1.21%)
ウォルマート(WMT) 72.13ドル +0.270ドル(+0.38%)
スプリント(S) 4.56ドル -0.060ドル(-1.30%)
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