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後場に注目すべき3つのポイント〜インデックスの影響を受けづらい中小型株には押し目買いの好機に

注目トピックス 市況・概況

29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・インデックスの影響を受けづらい中小型株には押し目買いの好機に
・ドル・円は122円92銭付近、急落後に流動性供給観測から反発
・小売や食品など円高メリット銘柄に関心

■インデックスの影響を受けづらい中小型株には押し目買いの好機に

日経平均は大幅に続落。368.81円安の20337.34円(出来高概算13億6000万株)で前場の取引を終えた。ギリシャ政府と欧州連合など債権団との話し合いが不調に終わり、ギリシャの債務不履行への懸念が強まるなか、幅広い銘柄に売りが先行。一時6月22日以来の20200円を下回る局面がみられた。

セクターでは33業種全てが下げており、不動産、銀行、証券、その他製品、ゴム製品、ガラス土石、電気機器、保険、医薬品、非鉄金属などの弱さが目立つ。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1700を超えており、全体の9割を超えている。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンク<9984>、京セラ<6971>、ファナック<6954>などが重石。指数構成銘柄で上昇は、ニチレイ<2871>、東ソー<4042>、関西電力<9503>の3社にとどまっている。

日経平均はあっさり25日線を割り込んで始まり、20200円を割り込む局面もみられたが、その後は下げ渋りをみせている。ギリシャの債務不履行への懸念が強まったことが要因だが、アジア時間で流動性も問題視されている中で、イレギュラー的な価格形成となっている。ただし、寄り付き価格がほぼ安値圏となっており、中小型株などにはプラス圏を回復する銘柄も出てきており、投資家は冷静に対応しているように映る。

返済期限の30日までは不安定な値動きが続くと考えられるが、イレギュラー的な価格形成となる中、インデックス売買などの影響を受けづらい中小型株などには、押し目買いの好機になる可能性がありそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)

■ドル・円は122円92銭付近、急落後に流動性供給観測から反発

ドル・円は122円92銭付近で推移。ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念から急落後、日本銀行による流動性供給観測から反発した。ユーロ・ドルは強含み、1.0955ドルまで急落後に1.1033ドルまで堅調推移。欧州中央銀行(ECB)による流動性供給観測から反発した。ユーロ・円は強含み、133円80銭まで急落後に135円67銭まで堅調推移。

12時25分時点のドル・円は122円92銭、ユーロ・円は135円32銭、ポンド・円は193円10銭、豪ドル・円は94円05銭で推移している。

■後場のチェック銘柄

・日経平均構成銘柄のうちニチレイ<2871>、東ソー<4042>、関西電力<9503>のみプラスに
・小売や食品など円高メリット銘柄に関心
・マイナンバー開始に向けサイバー対策強化


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし



<SY>

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