今日の為替市場ポイント:ドル・円は主に121円台で推移か、ギリシャ改革案への期待でリスク回避の円買い抑制
[15/07/10]
提供元:株式会社フィスコ
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9日のドル・円相場は、東京市場では120円47銭から121円54銭まで上昇。欧米市場でドルは一時121円20銭まで下げたが、121円36銭で取引を終えた。
本日10日のドル・円は主に121円台で推移か。ギリシャ政府が9日に提出した改革案への期待が広がっており、リスク回避的な円買いは抑制される可能性がある。
ギリシャ政府が9日に提出した改革案は、債権団側が6月26日に提示した付加価値税(VAT)や年金、労働市場の改革に類似する内容となっているもようだ。債権団側はギリシャ政府に対して、持続可能な年金制度にするよう抜本的な改革を要請していた。
AP通信によると、ギリシャ政府は535億ユーロ以上の救済融資や2022年以降の債務リプロファイリング(返済期限の延長)を求めている。国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は「ギリシャには債務再編が必要」と指摘したが、ドイツ政府などが反対しており、債務再編は実現困難との見方が強くなっていた。
ギリシャ政府は9日に提出した改革案の見返りとして、債務リプロファイリングを要請する意向だ。ユーロ圏の財務相はギリシャの提案を協議するため、11日に緊急会合を開始する。ギリシャ側の提案受け入れの可否はこの時点で決まることになりそうだ。
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