欧米為替見通し:ギリシャ合意表明、支援継続への期待でリスク先行の円売り継続も
[15/07/13]
提供元:株式会社フィスコ
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13日の欧米市場でドルは強い動きを続けることになりそうだ。欧州連合(EU)のトゥスク大統領は13日、ギリシャ第3次支援協議に必要な改革で合意に達したと表明した。この日の東京市場のドル・円は、日経平均株価が2万円を回復したことを好感し上昇し、122円台後半まで買われていた。
ギリシャ支援協議の行方をめぐって、市場参加者の間では楽観論と楽観論を修正する見方が交錯していた。しかしながら、ギリシャ側と債権団側との間で、公式協議の開始に必要となる改革について合意が成立したことで市場は楽観的な見方に大きく傾いている。
15日までにギリシャ議会で改革案を法制化する必要があり、ギリシャ支援継続が名実ともに決定されたわけではないが、市場関係者の間では、ギリシャ議会では賛成多数で可決されるとの見方が広がっている。ユーロ圏の財務相はこの後、ギリシャに対するつなぎ融資について協議するもようだ。
ユーロ・ドルはギリシャ支援合意報道を受けて一時1.1197ドルまで上昇、ドル・円は123円台前半まで上昇している。リスク選好的な円売りが観測されているが、欧米諸国の株高が予想されることから、ドルは対円で強い動きを続けることが予想される。
【今日の欧米市場の予定】
・21:00 インド・6月消費者物価指数(前年比予想:+5.10%、5月:+5.01%)
・03:00 米・6月財政収支(予想:+500億ドル)
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