13日の米国市場ダイジェスト:ダウは217ドル高、ギリシャ債務問題の進展を好感
[15/07/14]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは217ドル高、ギリシャ債務問題の進展を好感
NYダウ ナスダック
終値 :17977.68 終値 :5071.51
前日比:+217.27 前日比:+73.82
始値 :17787.27 始値 :5037.27
高値 :17987.57 高値 :5074.81
安値 :17787.27 安値 :5036.68
13日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は217.27ドル高の17977.68、ナスダックは73.82ポイント高の5071.51で取引を終了した。昨日開催されたEU首脳会議で、ギリシャが財政改革を確実に実行することを条件に、金融支援交渉を始めることで合意した。ギリシャ債務問題への懸念が後退し、欧州株が全面高となり、米国株も終日堅調推移となった。セクター別では全面高となり、ソフトウェア・サービスや小売の上昇が目立った。
携帯端末のアップル(AAPL)は、一部アナリストによる投資判断引き上げや、スマートフォン市場での利益の9割以上をアップルが占めているとの報道が好感され上昇。動画ストリーミングのネットフリックス(NFLX)は、明日の株式分割を控えて堅調推移。フィットネス関連機器のフィットビット(FIT)は複数のアナリストから買い推奨を受け、買われた。石油サービスのハリバートン(HAL)と同業ベーカー・ヒューズ(BHI)は両社の350億ドルの合併に関する当局の調査期間延長を受け入れ、共に上昇した。
なお、ギリシャの金融支援延長は15日までに年金改革や付加価値税(VAT)引き上げを同国議会で可決することが条件であるが、これらの政策は先日の国民投票で大多数が反対した内容であり、予断を許さない。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は123円43銭、ギリシャ金融支援協議開始でEU合意、リスクオン
13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、123円53銭まで上昇後、伸び悩み123円32銭まで軟化して、123円43銭で引けた。欧州連合(EU)がギリシャへの金融支援再開に向けた協議に入ることで合意に達したことを好感したリスク選好の円売り、年内の利上げ観測を受けた米国債券利回り上昇に伴うドル買いが継続した。
ユーロ・ドルは、1.1070ドルから1.0996ドルへ下落して、1.1006ドルで引けた。EU合意後も、ギリシャが果たして支援を得られるかどうかに懐疑的見方が存続し、ユーロ売りが継続。一方、米国の債券利回りの上昇に伴うドル買いが強まった。ユーロ・円は、136円58銭から135円75銭へ下落した。ポンド・ドルは、1.5549ドルから1.5481ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9474フランから0.9503フランへ上昇した。
■NY原油:続落で52.20ドル、OPEC増産傾向維持など受けた売り勝る
NY原油は続落(NYMEX原油8月限終値:52.20↓0.54)。51.71ドルまで下落した後、一時53.17ドルまで上昇した。石油輸出国機構(OPEC)がこの日発表した7月月報で、6月産油量が前月から増加し、サウジアラビアも増産基調を堅持していることが判明。また、イラン核協議の最終日を迎え、合意への警戒感もあり(イランは、制裁解除なら生産量を拡大する姿勢)、売りが先行した。
一方、ユーロ圏首脳会議において、ギリシャ金融支援の協議開始で合意したことを受け、欧州での原油需要の後退懸念が弱まったこと。また、イラン協議の13日合意は難しいとの見方も浮上し、いったん買い戻しも優勢になった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.04ドル +0.335ドル(+2.01%)
モルガン・スタンレー(MS) 39.34ドル +0.695ドル(+1.80%)
ゴールドマン・サックス(GS)210.12ドル +2.930ドル(+1.41%)
インテル(INTC) 29.73ドル +0.560ドル(+1.92%)
アップル(AAPL) 125.66ドル +2.380ドル(+1.93%)
グーグル(GOOG) 546.55ドル +16.42ドル(+3.10%)
フェイスブック(FB) 90.10ドル +2.150ドル(+2.44%)
キャタピラー(CAT) 83.63ドル +1.480ドル(+1.80%)
アルコア(AA) 10.81ドル +0.180ドル(+1.69%)
ウォルマート(WMT) 73.89ドル +0.760ドル(+1.04%)
スプリント(S) 3.70ドル -0.070ドル(-1.86%)
<NO>