22日の米国市場ダイジェスト:ダウは68ドル安、ハイテク大手決算を嫌気
[15/07/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは68ドル安、ハイテク大手決算を嫌気
NYダウ ナスダック
終値 :17851.04 終値 :5171.77
前日比:-68.25 前日比:-36.35
始値 :17918.35 始値 :5146.03
高値 :17919.35 高値 :5184.74
安値 :17807.41 安値 :5145.78
22日の米国株式相場は下落。ダウ平均は68.25ドル安の17851.04、ナスダックは36.35ポイント安の5171.77で取引を終了した。ハイテク大手の決算が相次ぎ冴えない内容となったことが嫌気され、終日軟調推移となった。NY原油先物相場が約3%下落し、1バレル50ドルを下回ったことも売り圧力となった。セクター別では、銀行や消費者・サービスが上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器や半導体・半導体製造装置が下落した。
携帯端末のアップル(AAPL)は好決算を発表したものの、iPhoneの販売台数が一部予想を下振れたことや、7-9月期に慎重な売上高見通しを示したことで下落。ソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)は、ノキアから買収したデバイス事業の償却などで赤字決算となり軟調。検索サイトのヤフー(YHOO)も決算内容が嫌気され、売られた。一方で、原油価格の下落を受け、デルタ航空(DAL)など航空各社が堅調推移。エネルギーのエクソン・モービル(XOM)はゴールドマンサックスの買い推奨を受け、買われた。航空機メーカーのボーイング(BA)は好決算を発表し、上昇。
マーケット終了後に半導体のクアルコム(QCOM)が発表した4-6月期決算は、一株利益は予想を上振れたものの、売上高は下振れた。時間外取引で下落して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は123円97銭、米中古住宅販売が8年ぶりの高水準でドル上昇
22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、123円75銭から124円16銭へ上昇し、123円97銭で引けた。米国の6月中古住宅販売件数が市場予想を上振れ、2007年の2月以降8年ぶりの高水準となったため、ドル買いが強まった。
ユーロ・ドルは、1.0869ドルへ下落後、1.0930ドルまで上昇して1.0929ドルで引けた。ギリシャの第3次救済に絡む経済改革に関する第2回目の議会採決を控えて、警戒感がくすぶりユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、134円85銭へ下落後、135円54銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.5643ドルから1.5580ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9632フラン
へ上昇後、0.9598フランへ下落した。
■NY原油:反落で49.19ドル、米在庫予想外の増加で売り
NY原油は反落(NYMEX原油9月限終値:49.19↓1.67)。この日から取引の中心となる9月限は、50.58ドルから49.06ドルまで下落した。前日の取引終了後に発表された全米石油協会(API)の週間統計で、原油在庫が230万バレル増加だったことから、売り先行の流れでスタート。
その後発表の米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)でも、国内全体の在庫が予想外かつ大幅な増加となったことで、売りが一段と強まった。EIA週報では、ガソリン在庫が減少し、製油所稼働率が上昇しており、いったん原油の買い戻しもみられた。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 18.45ドル +0.370ドル(+2.05%)
モルガン・スタンレー(MS) 40.54ドル +0.460ドル(+1.15%)
ゴールドマン・サックス(GS)213.27ドル +1.610ドル(+0.76%)
インテル(INTC) 28.61ドル -0.115ドル(-0.40%)
アップル(AAPL) 125.22ドル -5.530ドル(-4.23%)
グーグル(GOOG) 662.10ドル -0.200ドル(-0.03%)
フェイスブック(FB) 97.04ドル -1.350ドル(-1.37%)
キャタピラー(CAT) 79.74ドル -2.480ドル(-3.02%)
アルコア(AA) 9.99ドル -0.240ドル(-2.35%)
ウォルマート(WMT) 73.16ドル +0.420ドル(+0.58%)
スプリント(S) 3.82ドル +0.055ドル(+1.46%)
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